【山行報告】加賀 大杉谷川本流

日時:9月5日(日)
メンバー:下村、浅瀬

残暑どころか盛夏真っ盛りの9月、これは沢でひと泳ぎせねば。と「さわわらし」バックナンバーを繰ると、『さわわらさし 其の六』の『大杉谷川』の記録に『隠れた名渓』の文句、これは興味がそそられます。が、唯一の心配は、この盛夏の渇水で、沢の水量がどうなっているのか?もしかして延々の河原歩きも・・・
そんなに難しくなさそうな泳ぎの沢、ということで、F島を誘うと『友達の用事で』、O阪に連絡すると『大事な試験前ですねん』、T橋は『嫁さんと山へ』、新人さんは『用事で』、とまるで当たりなし。唯一下村が釣れたので、ヨシとする。

朝5:00に浅瀬宅集合、大杉谷川を目指す。国道416は道幅も狭くて走りにくい上、道に迷いながら、なんとか取り付きの橋に到着。
7:50 沢は林道のすぐ脇、こんな所にゴルジュがあるのかね?との心配もよそに早々に淵が出てくる。
8:02 入渓早々に泳ぎの淵が。当然泳ぎまする。

 記録ではへつった淵も、喜んで水にドボン。気持ちイイーねー。という淵がポンポンでてきて、ジャバジャバ水遊び。岩苔の様子から、普段より15cm程水は少ないようで、『水流早い』と記載された箇所も、犬かきで問題無く進む。両岸たったゴルジュの底で水を掻きながら「楽しいねー」「気持ちいいですー」と2人ご満悦。
こんな暑い中、友達との打合せやら、試験勉強やら、稜線歩きやら、用事やらで大変ですなー。イヤー申し訳ないです、ジャバジャバ。
少々興醒めなのは、途中で林道の橋の下を潜ったり、両岸が植林帯で人の気配を感じる事ではあるが、泳ぎにも飽きてきた頃には、釜を擁した小滝や、小さなナメなども現れてくれてなかなか楽しませてくれる。
8:41 小ぶりながら味わいのある滝です


8:42 あえて泳ぎ突破。簡単、簡単

10:55 これはムリ。おとなしく巻きます、高巻きも簡単

11:00 あえて水流に突っ込みます、ガンバッ

この沢は、大滝こそないものの、ゴルジュの泳ぎ・ヘツリあり、小滝あり、ナメありと、新人君をだまくらかす、じゃなくて沢の魅力の端緒を知るにはいい沢ですな。
12:00には鈴ヶ岳~大日岳への登山口のある橋に到着し、この上は記録では『平凡』と書いてもあるので、打ち止めとする。
あとは林道を1時間歩いて車に帰るだけ。
途中で今年7月にこの林道を自転車走行中に沢に転落して亡くなられた、小松ブルーベルの中村さんへの供花を見つけ、手を合わせる。

かるーい泳ぎの沢を探して行ったが、結果大満足である。こんな林道脇にこんな隠れた名渓があるなんて!白山の沢の奥深さというか、白山には自分の知らない沢、知らない魅力ある谷が沢山あるのだ、と思わされたのであった。
記録は、『さわわらし 其の六』を参照