【山行報告】猪臥山 山スキー

山域:飛騨 猪臥山(いのぶせやま) h=1519
日時:12月26日(日)
メンバー:浅瀬、福島

当初は白山系の尾根を計画していたが、西高東低冬型バンバン!の天気予報に怖気付き、南方へ転戦することに。
酒井さんの本『山スキールートガイド99』をパラパラと調べると、「猪臥山(いのぶせやま)」というのが手頃そう。山頂まで林道が使え、下りも尾根ルート、ここにしよう!

朝、雪降る金沢に集合し、買出しを済ませ5:00出発。
高速道路では除雪車に阻まれ、道も間違え、林道入口の出発は8:10になってしまった。
 
トレースの無い林道をやけに元気な福島を先頭に踝ラッセルでドンドン登っていく。
天候は高曇りで、時折青空も覗く。
 
9:30、小鳥峠に到着。ここから猪臥山への林道へ。
単調な林道歩きに高度が稼げず、途中で福島が足をつるなどして山頂到着は12:00。思ったよりもかかってしまった。
さすがに山頂は寒い!さっさと下るぞ。
 
尾根ルートに一歩足を踏み出すと、バサッとブッシュが跳ね上がりまともに進めない。福島もかなり苦戦してる。まったく根雪が無い上に、ここ数日の雪が50cm程かぶってるだけだ。
 
尾根を下るかどうするかしばらく迷うが、h=1200付近の林道まで行ければなんとかなるか、と行くことにする。
とこれが失敗の始まり。
下りは藪+新雪に阻まれてまともに進めず、林道を漕いで小鳥山牧場へ、県道をシールで登り返して小鳥峠15:15到着。
さーここから下りだ、帰ろうや。
 
「あっ、シールが無い?」
福島のシールが外れ、氷結したウロコ板で上がってきてた事に気付かなかったようだ。
「捜してきます!」
しばらく待てば帰ってくるかな?と思ったが待てど暮らせど帰ってこない。
吹きさらしの峠は寒い。祠の陰に身を潜めお湯などをすすりながら待つ。が、来ない。寒い。
まさか遭難してないよな、と思い探しに行くと、しばらく下った所で合流できた。
「シールありましたけど、股関節が痛くて、足が上がりません」
なに?単調な林道歩きに股関節が関節炎でも起こしたんだろう。
呻き声をあげながら小鳥峠になんとか登り返すともう17:00、薄暮。
あとは上りトレースを使って下るのみだ、さっさと下るぞ。
しかし福島のウロコ板が凍ってて滑らない。下り林道で福島を待ちながら、車に真っ暗になって帰着、18:20であった。

初心者向けコースでサクっと帰ってくる筈が、アクシデントで帰着が遅くなりヘッデンを灯して下る事になってしまった。
下りルートを尾根ルートに選んだ事がケチの付き始め。
福島、お疲れ様。