【山行報告】砂御前山 山スキー(イノシシ君遭遇記)

日時:1月22日(土)
山域:白山 砂御前山 h=1326
メンバー:浅瀬、吉野

この一週間はたっぷり雪が降り、白山も雪がいっぱいでしょう。
という事で個人的に興味があった、白峰温泉スキー場跡から砂御前山へ行くことに。

7:15 白峰温泉スキー場出発
リフト脇からゲレンデを登り始める。気温が低く、雪も白山にしては軽め。
吉野と交替しながら脛ラッセルで高度を上げていく。
7:49 広大なゲレンデ跡地を登る

ゲレンデトップに着くと、営業を全くしてないと思っていた白峰温泉スキー場の西側(桑島側)リフトが運転してる!
なんかちょっと損した気持になる。

9:23 青柳山(h=1033)到着。
9:23 青柳山山頂
9:23 青柳山山頂からの景色

天候は風も無く小雪、視界も効く。
隣には有形山の切り開き斜面がよく見える。
「浅瀬さん、このゲレンデ、パウダーで楽しそうですよ」と、吉野はゲレンデ跡を滑りたそげ。
しかしそんなのはいつでも滑れるのだよ。

砂御前山への稜線を行く。
11:35 雪をまとったモンスターの様な木々
青柳山から先は地形図では稜線が細いところも出てくるが、斜度が無いためスキーで問題ナシ。
しかし斜度が無いという事は全然前に進まないということで、
12:20 砂御前山に到着。
思ったよりもかかったなー。

12:21 砂御前山 思ったよりかかってしまった

A案)北西斜面からh=850で百合谷林道へ
B案)南面の下杉谷を滑りh=650で大杉谷林道へ
の2案を考えていたが、北西面のブッシュが意外にうるさく、反対に南面がすっきりして見えた為、小杉谷へ行く事にする。
しかし林道まで谷が埋まってるか心配だが、まあ滝は無さそうなので大丈夫でしょう。

上部は新雪がたんまりあり過ぎて、私の板と技術では埋まってしまってなかなか上手く滑れない。
それでも樹林を避けながら滑り下りていくと自然と歓声があがる。キャホー
12:45 吉野の滑り。テレマークかどうかは微妙・・・

h=850から谷割れが出てきて、気をつけながら慎重に滑る。
h=700付近で地形図に載って無い堰堤が出て、ここでシールをつけて作業道に乗る。

この先で、イノシシ君に遭遇!
イノシシ君はこちらにビックリして深雪をラッセルして逃げて行く。
「びっくりさせてゴメンよ」とイノシシ君の2m下を避けるように追い抜こうとしたら、クルリとコチラを向き、「フーフー」と明らかにご機嫌斜めの様子。
「ヤベ」と思った次の瞬間、コチラに向かって突進してくるではないか!
といってもラッセル突進なのでスピードは無い。
牙が無い事は観察できたが、噛み付かれてケガでもしたら事だ。
「わ、わ、来るなー!!」とスキーで後ずさった弾みで転けて、スキー板がちょうどイノシシ君とのバリケードになってくれた。
ストックでバシバシと叩いた所でイノシシ君も諦めてくれ、クルリと踵を返して逃げていってくれた。
はー助かったー、野生動物って本当に怖いです、舐めちゃいかんです。
13:58 新雪をラッセルするイノシシ君。野生動物を舐めたらいけません(教訓)

14:00 と、イノシシ君と戦ってすぐに大杉谷林道に到着。
15:40 斜度の無い大杉谷林道を延々とラッセルして白峰村に帰着。長かったー、そして疲れたー。

あとは大急ぎでめっこ新年会に川村さん宅へ向かう。


イノシシの北限がドンドン上がってきてるニュースは知っていたし、実際に山でもイノシシ君トレースを見ていたが、まさか遭遇して襲われるとは夢にも思ってなかったです。
皆さん、これから山ではイノシシ君にも気をつけなくちゃいけませんな。