【山行報告】剱岳 北方稜線


日時:平成24年10月6~8日
メンバー:横田、浅瀬
山域:北ア 剱岳

10/6 曇
室堂8:50→剱沢11:20→真砂13:55→池の平17:10

朝寝坊して到着した立山駅は人・人・人!
チケット購入の行列に並び、漸く7:10のケーブルカーに乗り込む事ができた。
室堂で東京から来られた横田さんと合流します。
生憎の曇り空のした、重荷(久々の全装です)を担いで延々と歩き、ヘロヘロになりながら、ようやく池の平小屋に到着。
ちょうど重い空から雨が降りだす…

10:17 雷鳥沢の上りです。荷物が重いです
11:36 剱沢小屋の前です
剱沢雪渓はズタズタ
13:29 真砂小屋が見えてきました

平の池と裏剣です。
17:02 池の平到着。
横田さんの『野菜たっぷり麻婆ナス丼』を食べながら気象情報を聴く。
『明日は朝方まで雨、所により雷。午後は降水確率10%』との事。
テント受付の時には、
「この時期は凍結やスリップもあるから、悪天の際には北方領線には行か無いよう止めている」
とのアドバイスも。
明日の朝、もし悪かったらサブプランルートにしましょう、と確認して20:30就寝。
テントの楽しみは、ローソクでイカを炙って食べることなのです。

10/7 雨
出発6:20→小窓7:40→三ノ窓10:05→池ノ谷乗越10:50→剱岳13:05→剱沢16:00

昨夕からの雨は降り止むことなくシトシトとテントを濡らす。
4:20に起床、朝飯を食べながら協議。
明るくなってくると、上空にはガスが見えるが雨は小康に。
5:35 夜明け前の池の平テン場
雨と雲のおかげが、気温の冷え込みは無いようだ。
「行きますか」
と決め、小雨の中、カッパを着込んで出発。
池の平山を巻く水平道(少し悪い所もあり)から、三ノ窓雪渓へ。
6:35 かつての鉱山道

7:11 三ノ窓雪渓
ここでアイゼンを装着していた先行パーティーとご挨拶を交わし、「昨晩は雄山で積雪があったそうですよ」と教えてもらう。
適度に緩んだ雪渓をアイゼンを効かせて上り、後は踏み跡を辿り・迷いながら進む。
午後からは良くなる予報であった天候は、一瞬陽もさすことはあったが悪くなる一方。
8:19 いよいよ北方稜線です
『小窓の王』が迎えてくれます

10:01 チンネに陽がさしました。

ルート自体は、技術的に難しい所は無いが(ガレ場の落石と、スリップに注意)、ルーファイに迷う所が多いのと、エスケープ がほぼ無く長い事が問題です。

それと、長次郎の頭を巻く所(と思う)のお助け紐が1本の残置ピトンにかかっているんです。
引きぬき方向に引っ張られるのでイヤだなーと思ってみていたんですよ。
それが、横田さんが先行して体重を掛けた所、『グリッ』!
「ヒェ~、動いた~」
ビビりましよ。
抜けなかったので助かりましたが、もし抜けてたら、と考えると。。。当然タダで済むような所ではありません。
剱岳北方稜線は、ルート整備された登山道ではなく、バリエーションルートなのです。残置ピンを使うのも自己責任です!
問題のお助け紐を、剣岳側から撮影しました。紐は新しいようですが、残地ピンは・・・
雨に小雪が混じりはじめ、手がかじかむ。寒い。。。
12:26 10mの懸垂下降。ルートを間違えましたかね?
13:05 剱岳に到着。ふー疲れたー。
13:24 無事に剱岳山頂へ。ありございました
重い足をひきづり剱沢に下山。
雨ふりしきる中テントを設営して潜り込む。
今晩は海鮮鍋です。(具はおでんダネ)

10/8 快晴
まさかの快晴!
「この天気の半分を昨日分けて欲しい!」
放射冷却で冷えて水溜りが凍っているのを見ると、反対に危険だったかな?
ノンビリと荷物を片して、室堂に帰りましょう。


報告:浅瀬