【山行報告】鹿島槍ヶ岳

日時:11月19~20日
エリア:鹿島槍ヶ岳
目的:テント泊練習 冬鹿島槍偵察 天候判断の練習
メンバー:K村

11月19日
西俣出合から雪は締まっており登りやすかった。トレースのあとをたどった。


高千穂平に出ると景色が綺麗だったが鹿島槍山頂だけガスがかかっていた。

2200mあたりから柔らかい雪になった。

赤岩尾根の分岐に向かう谷からは雪面を蹴って足場を固めながら、トラバースした。
(谷はトラバースしたらいけないと知っていたが、その上の稜線まで登ることができなかったので仕方なしに行った。)
立山側からの風が強く、まっすぐ歩けなかった。
積雪は足首あたりまであった。

冷池山荘に到着。避難小屋の中にテントを張った。

すぐ日が暮れ、お湯を作りながら手足を温めたが、冷たいままだった。
小屋の中だから寒くないだろうと思ったが普通に寒かった。凍った毛手袋は一晩中凍ったままであった。
次の日の天候をと、留守宅に電話をいれたら幸運にもつながった。明日の天候は、ほぼ曇りという声を聴いて電池が切れた。電池は寒さに弱いのだとわかった。
食事は肉野菜炒めのペミカンを温めなおして摂った。汁物にすればよかったと反省。
外は台風かと思うような風の音が絶え間なく続いていた。

11月20日
4:30起床、朝食を摂る。
6:00出発と予定していたが、真っ暗なので日が出るまでまった。
明るくなって外をのぞくと、鹿島槍の方は真っ白で何も見えなかった。山の天候は回復しないだろうとわかったので、下山にかけることを決めた。

アイゼンをつけ、8:00に小屋を出た。昨日のトレースはほぼなくなっていた。
冷乗越は立山町からの風がひどく右ほおが痛い。
赤岩尾根の分岐でホワイトアウトにあう。道がわからないので、コンパスを頼りに夏ルートをたどった。

ここから2つの谷をトラバースした。1つ目は無事にクリアしたが、2つ目で表層雪崩を喰らった。20m先の地面が湾曲に割れた瞬間、いっきに足元がすくわれ、身体は埋まらなかったので助かった。

ピナクルへ登り、その北側をトランバースし、赤岩尾根に着いた。ここから尾根伝いを下る。
昨晩からの積雪はふとももまでの深さで、昨日の締まった雪道が嘘のようだった。ラッセルしながら下山。
高千穂平前で赤札を見失って谷に迷い込み、やばいやばいと思いながら登り返し無駄な体力を消耗した。あやうく遭難しかけた。

西俣出合に到着し、アイゼンをはずす。あとは退屈な林道をひたすら歩く。
ゴールのゲートで待っていた車は60cmほど雪を被っていた。


【悪かった点】
雪崩対策、知識がなかった。
雪崩と下山のルートミスが怖い。

おわり