【山行報告】スノーウェーブパーク白鳥高原 山ボード

2,014年2月11日(火)建国記念日
メンバー:K、123
山域:奥美濃 毘沙門岳

奥さんに内緒でスプリットボードを購入したものの、なかなか天然地形にレイバックを決められない2014シーズン。
今期は強い寒波こそ断続的に記録されるが、降雪が極端に少なくて、滑りに行く候補地が見つからない。あと、雪崩で死にたくない。
そんな中、Kさんに土地勘の無い奥美濃エリアでのワンデイBCを誘っていただいたので、二つ返事、軽自動車で二人旅。
ここからは、純粋なスノーボーダーの目線からの山行記録をご覧頂く。

金沢を朝五時に出発し、高速と一般道を使ってスノーウェーブパーク白鳥高原CC(以下スキー場)へ到着。
スキー場頂上リフト降り場(1,180m)を出て目の前の雪壁をよじ登ると、そのまま正面方向に毘沙門岳(1,385m)が見える。
山頂から標高差200mほどがブナの純林で、その下には広葉樹とスギが混交している。
落葉後のブナは滑走斜面の地形が読みやすく、常緑樹のスギは滑走終了のサインになる。

天気は快晴で、気温は(おそらく)マイナス10度以下、これからスキーモードで標高差約200mのハイクを行う。
上りルート沿いから左手(東)を見ると、塚洞川(つかぼらがわ)に向かって滑り込む斜面が連続していて、道ばたからダイレクトにドロップできる。
いずれも滑走距離は短いが、樹林が少なく、斜度も適度にあるので、谷へ落した後にワカンやツボ脚で上り返すボード向きの面が続いている。
地形が良いので立て続けに2本滑るが、もなか状の雪に板が刺さって転倒ばかりするので、寄り道を切り上げて、11時ころに山頂に到着した。

二人で立山~穂高連峰、乗鞍岳を拝んで弱層テストの円柱を掘り出す。
30cmほどのよくしまった雪の層の下に薄黒く汚れたざらめが2層あるが、容易に動かず不安には感じられない。
雪崩で死なずに済みそうだ。

登頂後は本峰からの滑走に移る。
毘沙門岳は、山頂から四方に向かって放射状に尾根が伸び、 それぞれの尾根に挟まれる形で谷を形成している。
どの谷も比較的浅く、ほぼまっすぐに伸びていて見通しが良い。

スプリットボードを組み直して、北北西の谷から東に向かって順番にドロップする。
ブナの木立は間隔も十分にあいていて、スピードに乗った状態でも、自由なラインどりを楽しむことができた。
加えて雪質は上等、午前中のように表層を日光に溶かされていない北向きの谷には程よくしまったパウダーがノートラックで眠っていた。

滑ってはハイクアップを繰り返し、最後はスキー場と毘沙門岳間の鞍部(ハイクのルート)に合流し、すぐに下山した。
(あ、でかいカモシカ!)
標高差200mの行程は終始なだらかで、スノーシューでもアクセスできる山域としてマチガイなくおススメできる。

皆さん、スプリットボードを購入しましょう。



報告:123