【山行報告】白山チブリ尾根(敗退)

日時:2014年12月28日~30日
山域:白山 チブリ尾根
メンバー:A瀬、S田、U島、Y村

今年の正月山行は、白山にしよう。
というのも2013年5月号「岳人」で、正月に砂防新道から白山に登った報告が掲載されており(しかも九州の方!)、ウラヤマシクもあり、また地元山岳会としてコレはイカん、などと思った事が発端。
しかし白峰林道から別当出合までの林道を歩くのはあまりにも長い、という事で白山の一端であるチブリ尾根から別山を目指す計画とした。


冬季の白山を遠ざけているのは、何よりもアプローチの林道。
 白峰林道で約10km、
 平瀬林道で13.6km、
これを歩くことを考えただけでゲンナリである。
という事で今回、ほうぼうからスノーシューを借りて、これを林道踏破の切り札とした。


28日 晴れ

6:30 白峰の気温は低く-10℃を指す。
始めてのスノーシューを履いて、10kmの白峰林道を歩き始める。
天候はよく、脛ラッセルを回しながらモクモクと歩む。
が、途中からY村が膝の不調を訴えペースダウン。

白峰のスノーシェッド内の歩道に乗り上げて駐車。除雪の邪魔にならない場所はココでしょう。
脛ラッセルをひたすら回す。荷物が重いです。
午前中は移動性高気圧に覆われ、晴天でした。

13:00 市ノ瀬到着。
ここからチブリ尾根に取り付く計画だったが、Y村の膝の調子ではムリだわ。
さらに天候も明日はマシ、その後は冬型を告げている。
という事で市ノ瀬ビジターセンターの屋根下にベースを張る事に決める。
時間もあるので、チブリ尾根の取り付きまでトレースを付けておく。
夜は、「大学では一升瓶を上げてましたが、今回は軽量化というのでやめました」
というY村のザックから信じられない程の酒・オツマミが飛び出し、豪華な宴会となる。
ビジターセンターの屋根下をお借りしテン泊。快適です♪

軽量化の筈が豪華な宴会となりました。


29日 雨のち雪
別山は踏めなくても、せめてチブリ避難小屋は覗いておきたい。
早出し、軽量の荷物でピストンをしよう。

5:00 朝、外は生憎の雨。
ワカンを装着し出発。
昨日つけておいたトレースに従いチブリの取り付きへ。
ここからからやっと登りとなる。
そう、ここまでがアプローチ。長いわ~。
尾根に乗り上げ、後は尾根沿いに高度を上げていく。
雨はやがて上がり、一瞬だが白山の頂を雲間から覗かせてくれた。
感謝!
真っ暗な中、出発です。

雪は正月にしては比較的しまっていて、歩きやすい。

雲から白山が!

Y村の膝の調子は悪く、文字通り左足を引きずりながらついてくる。
その根性やヨシ。
稜線で風に叩かれ、チブリ避難小屋は思ったよりも遠い。

足を引きずりながら登るY村。決してギブアップをしないのはイイ根性だ。
12:40 チブリ避難小屋に到着。フ~。
小屋の入り口扉は下が少し埋まっているが、押戸を押すとすんなり開いてくれた。
これなら冬季も利用できそうだね(隙間からの雪の吹き込みは無かった。冬季入り口はナシ)。
少しばかり休憩し、トレースをたどって下山。
稜線に出ると風が強い。チブリ避難小屋が見えてホッとしました。

避難小屋入り口。雪は入り口に吹き溜まっていますが、問題なく押し開ける事ができました。

16:10 市の瀬帰着。下りは早いです。

30日 雪のち雨
今日はまたあの長い林道を歩かなくちゃならない...
7:40 市の瀬出発。

トレースがうっすら残る林道を歩き、12:00帰着。

反省点
林道対策としてスノーシューを使ったが、それでも長かった。
やはり山スキーを使うべき。

一瞬だけ覗かせてくれた白山。いつか正月山行として白山の頂上に立ちたい。

以上