【山行報告】 明神岳・東稜



明神岳を東稜から登ってきました。

日時:2017年4月29日(土)~30日(日)
山域:北アルプス・明神岳
メンバー:K、T原 他1名

明神東稜。明神岳のバリエーションで登っておきたかった1本。
事前に調べたところ、それほど難しくはない。

朝早めの沢渡からのバスで、上高地に入る。
明神館の裏から入山。先行パーティーの踏み跡があり、それを追い、まずはひょうたん池へ。昼ごろから天気予報通り雲ゆきが怪しくなってきた。雪の量も多く、雪質も悪い。
ほぼ全てのピッチでロープを出し、時間がかかる。天候にも裏切られて、横殴りの雪が頬を叩く。
初日にテントを張る予定のバットレス基部に届かず…日没ギリギリで、尾根上の傾斜が緩い所を見つけ、雪を掘り下げ幕営。尾根両側が落ちているので、夜滑落しないようフィックスも張った(笑)

翌朝は快晴。しかし天気予報では悪くなる見込み。雪の具合からも、先行きが思いやられる…
1ピッチ登った所から明神本峰が見渡せた。これからが本番。
雪が多く、支点も埋まって見つからず、ハーケンを打つ事も。
立った岩をガリガリとアイゼンを鳴らして登る。
傾斜のキツイ雪壁は雪が悪く、蹴り込んでも中がグサグサ。
雪の切れ目で足元が崩れヒヤヒヤ。
いつまで続くのだろうと、飽き飽きしてきた頃に、ヒョイと山頂に飛び出した。
風が顔を叩く。
拍手をくれる人も居ない。フゥ~とため息。
無事登り切った三人、満面の笑みで「イェ~イ」とハイタッチ!

予定していた主稜の下降は、時間的に諦め、奥明神沢を降りた。
それでも急な斜面に腰が引ける。背中の重荷も肩に食い込んできた。
天気も持ち、無事に岳沢まで降りて一安心。