【山行報告】医王山 ワ谷

日時: 平成30年6月17日(日)
メンバー: T橋(L)、U島(SL)、A瀬、K村、T原、H多、M崎
山域: 医王山 ワ谷
行動時間: 
採石場6:35~ワ谷~11:55稜線(登山道)~12:00奥医王山12:15~12:40夕霧峠

概要:
医王山周辺では名渓との噂のワ谷(「わたに」ではなく、正しくは「わたん」と呼ぶらしい)、意外と渋い要素をもった谷と聞く。
想定外の人数と前日の菱池谷の悪さが相まって作戦を練り直し、事前に車を夕霧峠にデポすることにした。

入渓直後のスリットダムが石礫で閉塞しており、その脇をくぐり抜けられず左岸より巻くことにする。意外とこの巻きが悪いと聞いており、朝一から高巻きかと意気消沈しそうになるが、途中から踏み跡らしくなっておりすんなりとダム上に出ることができた。

ワ谷は昨日の菱池谷に比べると、岩っぽい雰囲気であるが、岩そのものはやはりもろく、またぬめりやすい。
しかし、昨日と違い、天気がすばらしく寒くない、また、登れる小滝が連続して楽しめ、7人であってもスムーズに遡行が進み、会話も弾む。

若者2人の先導でスムーズに歩みを進め、核心であろう10m滝に辿り付く。登れそうかと思って支点が取れそうなリスを探すもなかなか見つからず、右岸より巻くことにする。この巻きの途中で滝上を観察すると、2段となっており、10mと4m程度の2段滝となっているようであった。
急傾斜の泥壁を登ると、意外と大巻きになってしまい、沢に戻るためのトラバース部分でロープを2ピッチ、最後は懸垂で沢床に戻ることになったが、7人の足が揃い1時間で完了する。

その後も、ほとんどの小滝をテンポよく直登し、両岸が樹林で覆われた緑のゴルジュに入ってみれば、岩盤が露出したスラブに苔が生え、噂の日本庭園風の雰囲気を味わう。といっても、苔が生えるということは、流れもない証拠であり、当然、目立った滝もなく、単調な歩きが続き飽きてくる。
そこで、支沢に岩盤露出した滝があったためハーケン講習会を開催する。

講習会も終え、ナメ床淡々とこなすと一枚岩の8m滝に出くわす。この最後8m滝は、左岸よりドロドロになりながら巻けば、栃尾集落からの登山道と合流してしまう。
このそのまま登山道を行くかと迷うが、せっかく沢登りで来たのであえて沢筋を選択し、忠実に沢を詰め、藪を漕いで稜線の登山道に出る。
昨日と違い大賑わいの山頂で記念撮影後、さっさと車のデポ地である夕霧峠に向かう。