【山行報告】仙丈ヶ岳/三峰川岳沢

日程:2019年1月12日〜14日
山域:仙丈ヶ岳 三峰川岳沢
メンバー:M崎、他1

以前から気になっていた三峰川岳沢を登ることが出来ましたので報告します。
思っていたよりもロングルートで体力・精神的に疲労しましたが、とても充実した山行となりました。

1月12日
7:15杉島ゲート〜10:30営林署宿舎跡〜13:00岳沢越〜13:50岳沢出合〜13:45F1の下〜17:15F2の上(BP)
1月13日
6:30F2の上〜10:00F5の上〜11:40F8の下〜16:55大仙丈ヶ岳〜17:58仙丈ヶ岳〜19:30仙丈ヶ岳5合目(BP)
1月14日
8:22仙丈ヶ岳5合目〜9:30北沢峠〜13:00戸台河原駐車場


1日目(1月12日)晴のち小雪
伊那市の道の駅で前夜泊し、登山口となる杉島ゲートへ向かう。
しばらくは林道を歩き、その後は踏跡を辿ることとなるが、営林署宿舎跡手前の2段の滝を右岸側から巻く踏跡を見逃してしまい、強烈なガレ場を登ることとなった。
営林署宿舎跡からは大量の倒木を処理しながら赤布とトラロープを辿って岳沢越まで登る。
岳沢越から三峰川までは赤布が豊富で容易に降りれたが、岳沢出合からF1の氷瀑までが遠く、長い河原歩きとなった。
F1(15m)は落ち口の氷結が甘いため、途中でロープを出した。
この日はF2(10m)をフリーで登ったところで夕暮れとなり、F2の上でビバーク。
岳沢出合からの長い河原歩き

F1(15m)は途中でロープを出す


2日目(1月13日)晴
朝イチからF3(50m)の登攀となるが、下部10m程はバーチカルで荷を背負っての登攀は厳しいため、空荷で登ってロープを伸ばす。
続いてF4(30m)もバーチカル気味だが、荷を背負ってスタカットで登り切る。
F5からF7まではⅡ〜Ⅲ級程度なので、ロープを引きながらフリーで登る。
F8(110m)は「ソーメン流しの滝」と呼ばれる岳沢の名物で、下部80m程はⅡ〜Ⅲ級程度のためフリーで登り、上部30mの傾斜が強い箇所はスタカットで登ることとした。
ここで、上部30mの落ち口手前で楽をしようと傾斜は緩いが脆い氷を登ろうとしたところでフォールしてしまい、正直にバーチカル気味だが安定している氷を登る。
F9(25m)は傾斜が緩くフリーで登り、ここでトポ上に記載されている顕著な滝は終了となるが、実際はナメ滝含めF12位まで続いており精神的に辛くなる。
最後の氷瀑を越え、雪の付いたルンゼを登ると、大仙丈ヶ岳直下の真西の尾根に乗ることが出来たが、ピークに着く頃には夕暮れとなってしまった。
その後、ヘロヘロになりながら仙丈ヶ岳まで歩いて北沢峠方面の明瞭なトレースに合流し、下降する中、ふと空を見上げると満点の星空で、心が洗われ救われる思いになる。
5合目まで降りるとテン場の跡があり、そこでビバークとした。
朝イチからF3(50m)を登る
F8(110m)「ソーメン流しの滝」を登る
F11?なかなか滝が終わらない
大仙丈ヶ岳に到達するも夕暮れとなる

3日目(1月14日)晴
この日はなんて事はない道をただ降りるだけだが、前日までの疲れもあり、戸台川の長い河原歩きが非常に身に染みる。
下山後は戸台からタクシーで杉島ゲートまで戻り、さくらの湯で汗を流して、金沢に帰りました。