【山行報告】唐沢岳幕岩/左方ルンゼ

日程:2019年3月9日〜10日
山域:唐沢岳幕岩/左方ルンゼ
メンバー:T谷、M崎

今期は雪解けが早く、アイスルートも直ぐに終わりそうなので、前々から狙っていた唐幕の左方ルンゼをチャンスがあるうちに登ってきました。

1日目(3月9日)晴
初日はアプローチだけだが、気温が高く、雪崩リスクがあるので緊張する行動となった。
アプローチ途中にある堤防の梯子はかなりボロボロで、怖い思いをして登った。
金時の滝まで進むと先行パーティが降りてきたので、話を聞くと、日帰りで入山したがラッセルで時間を取られて敗退したとのこと。
トレースのお礼を言い、有り難くトレースを辿って、お昼頃にはテン場となる「大町の宿」に到着。
「大町の宿」は思っていたよりも狭く、テント「マキちゃん」を設営するのに苦労した。
その後、テントでお昼寝をして、夕食をぱっぱと食べ、明日に備えて早めに就寝する。

ボロボロの梯子
大町の宿



2日目(3月10日)晴れのち曇り
夜明け前から行動を開始し、日の出時刻ちょうどに左方ルンゼの取付に到着。
1P目はT谷さんに左方ルンゼの核心となるF2の手前までロープを伸ばしてもらう。
F2はジャバジャバ水が流れる音が聞こえており、取り付いてみると脆い水氷で、シャワーを浴びつつの緊張する登攀となった。
F2から上は裏同心ルンゼ程度の滝が続き、高瀬ダムと裏銀座の山々をバックに気持ちの良い登攀ができた。
トップアウト後は灌木を利用して同ルート下降で取付に戻る。
しかし、雪崩リスクがあるのでまだ安心するのは早く、さっさとテントに戻り、荷物を回収して一目散に下山する。
幸いにも無事に下山することができ、葛温泉仙人閣で汗を流して金沢に帰りました。

左方ルンゼ1P目

F2は脆く、落ち口まではシャワーを浴びる

上部は快適なナメ滝が続く


高瀬ダムと裏銀座の山々をバックに登る