【山行報告】白山 手取川水系 目附谷

日程:2019年9月14日〜16日
山域:白山 手取川水系 目附谷
メンバー:S田、T原、H多、M崎

めっこ谷は白山系の沢で一番長く、何より会名の由来の一つでもあり、是非とも行きたいと思っていた沢でした。
昨年計画したものの雨で延期となったのですが、今年は天気に恵まれて遂に行くことができました。

9月14日(土)晴→曇
7:40林道ゲート前〜9:33巡視道入口〜12:30巡視道終点の堤防〜14:45目附谷入渓〜15:40取水堤防〜16:20鳴谷出合〜16:30BP(泊)

下山口となる岩間温泉に車を1台デポして一里野の林道のゲート前から入山する。
長い林道を歩き深谷橋まで行くが、沢の最初は堤防と河原歩きの連続で面白くないらしいので、一旦林道を戻りS田さんが約20年前に使ったという巡視道を使って取水堤防までショートカットすることにした。
巡視道を5.7kmほど歩いた堤防のところで、急に巡視道が見当たらなくなり必至になって1時間以上かけて道を探すが見つからない。
巡視道は諦め、沢靴に履き替えて堤防の支沢を下ることにすると、釣り師とすれ違ったので話を聞いたら巡視道は自然に帰って消滅したらしい。
堤防からは30分程で目附谷に降りることができた。
目附谷は岩魚の宝庫なのだが今回のメンバーで釣りをする人はいないので魚影だけを楽しむことにする。
その後は淡々と河原歩きをして鳴谷出合を過ぎた辺りで行動を打ち切る。
夜は焚火を囲んでS田さん持参の高級ウインナーを焼いたりして過ごしました。

巡視道を歩く
巡視道途中の堤防から支沢を下降

取水堤防を通過
焚火でウインナーを焼く


9月15日(日)晴→曇→晴
6:00BP〜6:40紅滝〜7:50二重滝〜8:42ゴリラ岩〜10:14小俣〜10:45二俣(1816m)〜13:18ナメくの字滝(2100m)〜14:00飛び出す滝(2200m)〜16:10稜線〜19:30小桜平避難小屋(泊)

朝4時半に起床して、6時に出発。
1時間ほどで紅滝に到着する。因みに国土地理院地図の紅滝と二重滝の表記は(今更なので以下略)。
紅滝は滝壺右岸の草付きルンゼから巻いた。
続いて二重滝も滝の手前から右岸を巻いて、少し進むとめっこ谷名物のゴリラ岩(子泣き岩)が現れてテンションが上がる。
その後は特に難しい滝もなく淡々と遡行するが、途中の小滝でH多さんが足を滑らしウォータースライダーから滝壺へダイブして沢気分を堪能していた。
例年雪渓がよく残り処理が大変だと聞くミニゴルジュ帯も今年は雪がない上に水量が少なかったのでスイスイ進めた。
本流をず〜っと詰めていくと飛び出す滝の右岸からの高巻きでフリーで沢に戻るのが困難となり、ロープを出して10mほど懸垂下降する。
今山行でロープを出したのはこの1回切りでした。
それにしても、めっこ谷は長く、そこそこの小滝も連続して中々飽きさせない沢なので、もっと歩かれてもよいと思う。
メンバーの不調で行動の遅れが生じたものの、テクテクと遡行を続けて夕暮れ前には無事に四塚山と七倉山のコルの稜線に到着。
稜線は快晴で下に雲海が広がり、心地よい風も吹いていて爽快である。
コルで靴を履き替えた後は楽々新道で宿場の小桜平避難小屋まで下り、疲れているので夕食は軽めに済ませてさっさと寝ました。

紅滝
二重滝
ゴリラ岩で猛る人達

水に浸かったのはMAX腰まで

渋い岩場の巻き

ナメくの字滝(約2100m地点)

中断のナメ滝の奥に飛び出す滝(約2200m地点)があり、そこは巻きから懸垂下降

唯一のロープ使用シーン
沢の詰めで霧が晴れ、稜線が見えてきた
稜線に到着


9月16日(月)晴
6:05小桜平避難小屋〜8:55新岩間温泉

朝5時に起床して、6時に出発。
小桜平からの登山道は朝露の付いた笹で覆われており、行動開始から5分で靴がビチャビチャになった。
新岩間温泉に降りるも温泉は営業時間外なので、風呂には入らず車の回収に向かう。
車を回収した後は一同イオンシネマ金沢へ移動して映画「フリーソロ」を鑑賞し、T原さんオススメの担々麺を食べて解散しました。


映画「フリーソロ」を鑑賞後、担々麺で締める