【山行報告】甲斐駒ヶ岳 尾白川黄蓮谷右俣

日程:2020年8月8日〜8月9日
山域:甲斐駒ヶ岳 尾白川黄蓮谷右俣
メンバー:M崎、他1

冬にアイスで黄蓮谷を登った際に、夏はどのような様相をしているのかずっと気になっていたところ、好天に恵まれて訪れることができました。
尾白川から黄蓮谷にかけて大きな滝が続き飽きさせない良い沢で、沢の詰めが山頂直下というのも中々気持ちがよく、充実した山行になりました。

8月8日(晴)
6:52矢立石登山口〜8:08入渓地点〜10:00本谷出合〜12:10黄蓮谷二俣〜13:30奥千丈ノ滝〜16:20奥千丈ノ滝の上(泊)

矢立石登山口の駐車場に到着すると既に満車状態で連休中の賑わい具合が感じられ、実際に林道を歩いていくと、尾白川に入渓する他パーティと沢山すれ違ってゲンナリしたが、入渓後は他パーティと殆どすれ違うことはなく、全体通してのんびりと遡行できました。
私自身は今期初の沢登りで、入渓直後の足の冷たさに少しゾクゾクしてテンションが上がる。
尾白川から黄蓮谷まではゴーロやナメ、大滝など色んな要素が出てきて歩いていて飽きない。
大きな滝には巻道があり、通過に苦労はしなかったので、楽に遡行できた。
黄蓮谷二俣からは急に登攀系の沢に変わって気が引き締まる。
右俣のF1はロープを出して右岸側から越え、その後に現れた奥千丈ノ滝もロープを出して越える。
ここで沢の中に生えていた小枝の木片が爪の中に深く刺さってトゲが残ってしまい痛い思いをする(後日病院で抜いて貰いました)。
奥千丈ノ滝の途中で右岸側の巻に入ったところ沢から離れてしまい、復帰するまで時間が掛かってしまった。
沢に復帰する頃にはボチボチいい時間になり、良い幕場もあったので、そこで泊まりました。
幕場には先人の残した薪が残っていて至れり尽せりでした。


噴水の滝 ウォータースライダーから水が噴き上げる
 

千丈ノ滝 デカイ
 




坊主ノ滝 これもデカイ
 

黄蓮谷二俣手前 だんだんと険しくなる
 

右俣F1 ロープを出して右岸側から登った
 

F1の上 良い雰囲気♪

奥千丈ノ滝の下部 ここもロープを出して流水の右を登る
 

この日の幕場 快適テントビバーク
先人の残した薪を使って暖まる




8月9日(曇)
5:47奥千丈ノ滝の上〜8:39奥ノ滝〜11:00甲斐駒ヶ岳山頂〜16:00竹宇駒ヶ岳神社

明るくなった頃から歩き出し、出だしから大きな滝を越えていく。
朝方の沢は冷たく手が悴んでしまう。
烏帽子沢と出合辺りで嫌らしく感じる所があったのでロープを出した。
その後は大きな滝は出来る限り巻き、奥ノ滝もロープを出して登るパーティもいるようだが、時間を優先して巻いた。
奥ノ滝から上はひたすら踏み跡を辿ってヒィヒィ言いながら稜線まで詰めて山頂に至る。
山頂は残念ながらガスってて展望はなかったが、登り詰めた充実感を感じて心地よい。
山頂で靴を履き替える際に足を見たら、先週の穂高に引き継ぎ、足の豆が潰れて皮が何箇所か剥がれてて痛みもするが、無情にも黒戸尾根を降りねはならない(泣)
無心で黒戸尾根を歩き、汗だくになりながら下山した後、売店で三ツ谷サイダーを買って一気飲みし山行を締めました。

なお、翌日に瑞牆へフリーに行ったのですが前日までの疲労がかなり残っていたのか全く登れなかったので、早々に撤収しました(-.-;)


二日目の水は冷たかった
 

沢の上部には一部雪渓が残っていた
大きなスラブ これは巻いた
これも巻いた


奥ノ滝 巻いた
 
 
やっとこさ山頂に到着