【山行報告】瑞牆山2日目 末端壁 調和の幻想

10月25日 今日は今回の本丸 調和の幻想に向かう。わたしはずっと昭和の幻想とおもっていた、

朝寒いのであまり早くはでない。5度くらいか。
1P目 30m I垣 8時半ごろからスタート
寒いみたい、てか寒い。
3人でザックは一つにして防寒具を2人分とお湯を3人で500ccと最後につかう6番のカムはでかくて邪魔なので背負う。
手が冷たくてしっかり握れない感じ。

2P目 T野 出だしのワイドがけっこうパワーがいる
そこをあがると土のつまったフィンガークラックで濡れてコケがはえている。
このコケを踏まないようにそろそろとあがって、最初右にあがったらどうも懸垂の支点だったので一度降りて左に上がりなおすと立派な立木で支点がとれる。このピッチからは日が当たり暑いくらい。

3P I垣 歩いていく感じでテラスがあり右側のチムニーか左のフェースかどっちでもよいみたい。I垣ちゃんはピッチ途中のブッシュできってしまった。私がそこから本来の3Pの終了点まで行く。ここも立派な立木で支点がとれる。

4P T野 木登りして壁にうつりスラブからコーナーを登る。
このピッチが一番難しく感じた。わたしは、思い切りが悪くスラブで一度転げ落ち、ロープの屈曲で引かれるためカムの位置を変えてロープの負担を少なくして再トライ。

5P I垣 簡単だけど15mランアウトするという大フレーク。借りてきた6番のカムをずらしながらのぼっていたが半分くらいのところ取れなくなった、と言う。ナッツキーをあげるが取れないというので、じゃあ残置してていいから先行ったら?そこにカムあったらもう絶対グランドフォールはないし 転がり落ちるだけだよ。その先はそこここにカムをセットできるようだった。I垣ちゃんの姿が見えなくなる。最後のワイドクラックを登っているはずだ。頑張れーと心の中で応援する。登りだして1時間くらいしてI垣ちゃんが落ちてきた。予言通りにゴロゴロと転がってきた。ロープをひいてもどすがだいぶランアウトしてたようで結構おちた。大丈夫?というと、大丈夫です。と言うのでとにかく下まで下ろした。どうしたの?と聞くと4番のカムが破壊された、という。カムってまず壊れないけど、、岩がこわれたってこと??見たところ大ケガはしてなさそう。とりあえず上まで抜けてカムを回収してこないと。
心配していた6番のカムは割と簡単に回収できた。
ワイドクラックに入ると残置カムはなかったので4番のカムでエイドで登ってて落ちたんだなと理解できた。
上まで抜けてビレーに入るとM野さんが登ってきてI垣ちゃんは登らない手が腫れてるからこのまま降りる、という。
時間的にももう夕暮れっぽくなってきた。ぐずぐずはしてられない。
4回懸垂して地上に戻った。
最後にロープが引いても落ちて来こず焦ったが親切な若者が回収してくださった。ありがたいことだ。

4P目は木登りから

5P目

SUNSET



日の落ちた森の中を抜けてテント場に戻り、車に焚火のにおいの染みついたテントを詰め込み、お風呂も飛ばして金沢に帰った。
I垣ちゃんが無事で何よりでした。