【山行報告】大笠岳〜笈ヶ岳(敗退)

山域:大笠岳〜笈ヶ岳(敗退)
日時:2020年11月6〜7日
メンバー:I垣、チャムラン2名
大笠〜笈の間を歩いてみたくて、行ってみました。

笈までの長〜い道のり


4:40桂湖登山口をスタート。
葉が落ちて、雪が積もる前の頃…と思っていたのにもう1200m辺りから積雪がありました。ふくらはぎくらいの重たい積雪が続きスピードダウン。藪漕ぎ準備をして大笠の避難小屋を出発した時点で笈までは絶望的…とにかく行けるとこまで行ってみよ〜と出発しました。
スタートから背丈以上の硬い笹藪、低木の藪に阻まれます。時々古い赤布がありましたが踏み跡のような気配はほぼなく、登山道から見ていた以上に完全に濃い藪でした。昔は登山道があったそうですが、私の拙い山人生でもベスト3に入るほどのゲキ藪がずーっと続きます。
一旦降りてブナ林になると、今度は尾根が広く短距離でピンクテープをせっせと設置します。歩いている間に藪の植生が変化していくというのも初体験で面白かったです。下りきったら今度は錫杖に向かって登り返し。傾斜が厳しくなり、覆い被さる藪への対処にも追われて忙しい。あとひと上りで錫杖というところで14:00。これ以上は明るいうちに戻れなくなる可能性が高く、今回はここまでにしました。
帰りも、踏み跡にならない藪なので微妙な雪のトレースとピンクテープを頼りに戻りました。ヘッドランプで30分ほど藪漕ぎでようやく大笠山に到着。夜中は強風に大雨の音が聞こえていたのでビバークせずにすんで本当に良かったです。
翌朝はガスガスでそのまま下山しました。下山も落ち葉が滑りやすく気を遣いましたが、それでも登山道があるって、なんて幸せなことなんでしょう。ありがたいことです。
笈までは行けなかったけど、今回トライできて良かったです。勉強になりました。

登山道沿いでオオスズメバチの巣があるようでピンクテープで立ち入り禁止に区切ってありました。
下りの最後の梯子手前で偵察ハチ1匹いました。