【山行報告】甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣

 山域:甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣(アイスクライミング)
日程:2020年12月11日~13日
メンバー:T野、I垣

12月11日
8:10竹宇駒ヶ岳神社でお参りして出発。いつか歩きたいと思っていた黒戸尾根をこんなに荷物を担いでまさかアプローチで歩くなんて…色んな意味で感慨深い。
翌日の六丈沢下降点を確認し、15:30七丈小屋テント場に到着。翌日に向けて18:30就寝。

12月12日
3:30起床、4:50テント場出発。
途中、梯子を降りたところでアックスを落としてしまう。慌てて探すが見つからない。そのうち私が滑落したのかと探しに来たT野さんが木に引っかかっているアックスを発見。
気を取り直して六丈沢下降点へ。(実はこの下降点、下見した地点より少しずれていたことが翌日の下山時に発覚…。)足場の悪い下りで気をつけて、と言われた瞬間に3mほど滑り落ちる。懸垂を繰り返してさらに降りる。二俣手前の沢トラバースは薄く凍っていて、今日1番の核心だった。
9:30、二俣に出て右俣へ。スタートがかなり遅くなってしまった。ジャージャー流れる水音と氷を眺める私の様子を見て2回ほど念のためとロープを出してくれた。薄いところもあるが柔らかい、刺さりやすい氷だと思う。
長いナメが続き、滝の切れ目もよく分からない。奥千丈の滝は終わってから気づいた。確かに滑ったら、どこまでも落ちそうだ。疲れて気が抜けそうになると後ろを向いて気持ちを入れ直し、登り続ける。
最後に下部が薄い大きな滝があり最初を巻いて中間から登る。ロープを出してもらい登り始めるとちょうど日の入りで急に薄暗くなり足元が見えづらい。上手にルート取りされたトレースを延々と上がりハイマツ藪を漕いで19:00、ようやく登山道へ。
かなりホッとしたが登山道も慎重に下山する。テントに戻ったのは21:30。長い1日だった。

12/13
ゆっくり起きて9:00出発。頑張って食べたけど荷物は軽くならず残念。景色を見て誤魔化しながら長い下山路を歩く。
時間がかかったけど、行けて良かった。
神社で無事下山と感謝の思いを神様に報告する。これからもたくさん行けますようにと、お願いも一緒に。

3日間、幸せな時間でした。ありがとうございました。