明星山 愛のスカイライン

日程:2021年5月9日
山域:明星山 愛のスカイライン
メンバー:T野、I垣

朝、渡渉地点まできたところでザッと一雨。一旦車に戻り作戦会議。
10:30再出発。渡渉は今までにないような水量らしいけど、身軽なT野さんのおかげで無事渡れた。強風のためか岩も乾いていて雨上がりでも気にならずスタート。

1P目 T野さん
前回来たときに岩が剥がれたからスタートは自分が行くと言ってくれる。確かに1箇所、剥がれた跡があった。一段上がってブッシュを少しトラバース。

2P目 I垣
トラバースして直上しブッシュに入る。トラバースは石灰岩特有の白く粉っぽい感じで滑りそうで怖い。足の位置をしっかり確認しながら移動する。ブッシュに入るが、スカイラインはもっと右側だったかも?迷ったので終了する。やっぱりもっと右にトラバースが必要だった。

3P目 T野さん
右にさらにトラバースしてルート修正し、ブッシュの中を進み、ある程度抜けたところまで。

4P目 I垣
フィックスロープに沿って、登りやすそうなところを慎重に上がる。やはり岩は剥がれやすく脆い。ロープの流れが悪く、重くて動きにくくなり、平らなところでピッチを切りたいがなかなかない。草付きの、少し平らなところに上がったとき右手で触った頭大の岩が落石。慌てて「らく!!」と叫ぶ。T野さんは大丈夫なのか。沢の水音が大きいが一瞬声が聞こえた。ロープを引くとT野さんが出してくれているようだった。ダブルロープなのに片方だけやたら軽いと思ったら途中でキレイに切れていてゾッとした。もう片方の無事なロープにも外皮の剥がれを発見。T野さんが上がってくる。左に何とか避けれたという。本当によかった…。ロープの状況を伝えて、ここから懸垂で戻る。ブッシュを使いながらロープに負担をかけないように来た道をそうっと降りる。3回の懸垂で取付きに戻ってこられた。ロープの外皮はさらに切れかけていて、最後の懸垂は結び目で補強した。
T野さんも無事で、取付きに戻れたことにホッとして、力が抜けた。

こんな私たちを待っていたのはさらに水量が増して濁流となった渡渉。T野さんが空身でひらりと渡る。ザックを渡し、最後は私。荒波のような流れが弱くなった瞬間にえいっと飛び移る。全身水浸しを覚悟していたので、何とか渡れて良かった。

ともかく、T野さんが無事で本当に良かったです。
ありがとうございました。