高原川苧生茂(おいも)谷

日程:2021年8月1日
山域:高原川苧生茂(おいも)谷
メンバー:T原、S田、T野、A瀬


8月の沢登りはルート選択が第イチ核心。夏の北陸の沢はブヨ・オロロ・アブにたかられる為、虫の居ない沢を求めて、高原川水系の苧生茂(おいも)谷へ行ってきました。

下山する白水谷林道の入口、鼠餅に車を停めて、入渓地点の橋へ。なんと橋が落ちている!幸いにも脚立が固定してあって対岸に渡る事は可能。でもこの橋はもう復旧しないんだろうなー。
林道を少し歩いて入渓。キレイな谷を進むと、大岩の下をくぐって抜ける小滝を越える。続いて大岩で塞がれたような滝は、T野さんがカムを噛まして越える。ちょっと他にないアスレチックな滝(岩)です。
しばらく苔と広葉樹に彩られた日本庭園のようなゴーロを楽しみ、そしていくつかの滝を越えたり高巻きをしたりしながら進む。
かなり上部にまで軌道のレールとワイヤーが滝に落ちているが、沢に堰堤が無いのは幸い。
上部の二股を右に進み、h=1320で右の支沢から尾根を乗っ越して、白水谷へナメの廊下を下降する。降り立った白水谷も見事なナメ床です。
あとは白水谷の林道を下るだけ、と思ったら林道の荒廃が著しく、2ヶ所かなり酷く道が損壊してしまっている。この林道の復旧は無いかも…。
それと虫は、標高が低い所には出ました。。。

余談ながら、この「苧生茂(おいも)谷」は検索では全くヒット無し。これは穴場の沢か?と思ったが、ネット上では「芋生茂谷」と微妙に間違えた記録が多数発見された。地元のバス停も「芋生茂」と書かれてるし。地名には歴史の背景があるのです。大事にしましょう。

もう一つ余談。この苧生茂谷、昔、めっこ S木さんがアイスクライミングで新ルートも開拓したみたいです。標高が低いのでよほど気象条件が合わないと結氷が難しいでしょうね。あと橋が落ちてアプローチが激悪に。 
橋が落ちてる!!

大岩の下を潜る。なかなかアスレチックです。

苔と緑のゴーロを生きます。



少々急なナメ床。滑りそう~

水量が豊富な谷です

乗っ越しへは藪コギはほとんどナシ

下りの白水谷林道は大きく崩落。巻道がありました。