比良 貫井谷

日程:2021年8月7日
山域:比良 貫井谷
メンバー:T原、T野、(M本)

3連休は笠ヶ岳の沢に行く予定が、3日目が台風のため日帰りの沢に変更して比良にいきました

比良の沢は大学生以来です。
大学1年?の時、貫井谷は行ったことあると思いますが溝みたいな谷だという記憶あり。比良の沢が大学からは一番近い山域で自転車で3時間ほどかけてきて沢登ったあと、また2時間半ほど漕いで下宿まで帰ってました(苦笑)。おばさんとなった今や絶対やりたくない感じです。

ひさかたぶりの貫井谷でしたがまず水が少なくて驚く。
昔はいなかった、オロロやヒル、ハエなどがたくさんいて驚く。
水が少く虫だらけで愕然としつつも、二股を左に入ってからは滝の連続で楽しめるのが貫井谷です。
水が少いためか岩は恐ろしくぬめっていて滑り、水があるところは滑らないで行けるのでなるべく流心を進みます。
ロープは4回は出しました。
カムがセットできる滝が多いです。

山頂の笹薮は無くなっていて、細川尾根も下層植生がほとんどなくスカスカです。
シカの食害のせいです。
報告や論文はいろいろ読んでいても自分の目で見るとやはり衝撃を受けました。
比良山地は鹿の食害を防がないと稚樹はいないし成木も弱っている感じです。土壌も相当流れてしまっていて石ころがおおく尾根は乾燥しきっていました。谷はまだみどりがありますが倒木の墓場のようになっていました。よく言われるのが捕食者の不在ですが日本ではオオカミは明治にはいなくなっていますし、狩猟による捕殺個体数はむしろ増えていますから、トップダウン効果よりボトムアップ効果(鹿の餌が増えて個体数が増えた)の方が大きいでしょう。その場合の対策は易しくないと思います。