剱岳 北方稜線

日程:2021年10月2〜4日
山域:剱岳 北方稜線
メンバー:I垣、(F田 ベルグラ)
10/2 馬場島〜赤谷山〜白萩山〜テント泊
10/3 テント場〜赤ハゲ〜白ハゲ〜大窓〜池平山〜小窓 テント泊
10/4 小窓〜本峰〜早月尾根〜馬場島

10/2 晴れ、夕方アラレ
赤谷山の登山口を勘違いをして池の谷に行ってしまう。30分くらい歩いて気づき、赤谷山登山口へ。次に、最後の水場ポイントで水を汲もうと思っていたら通り過ぎてしまい登山道を戻る。6Lの水を担ぎ上げザックには合計7Lの水。赤谷山から先、藪は濃くなりガスで視界がなく、藪の中で重すぎるザックに身体を何度も持っていかれる。白萩山の藪から解放されたときには心身共にヘトヘト。テントを張ると同時に雷音と共にあられが降ってきた。

10/3 晴れ
薄い踏み跡と、ときどき見つかるピンクテープを見ながら藪漕ぎが続く。赤ハゲ、白ハゲは巻いたり、トラバースしたり、登ったり下ったりを繰り返して大窓に到着。雪渓が残っていて少し下れば水を作れそう。草付きで足元は見えにくい。大窓からは未踏の地。迷うこともあるけど天気は良いので稜線はしっかり見える。池平山の北峰までもなかなか遠かったけど南峰までもまた遠い…。南峰からは小窓に降りるだけだと思っていたら最後の下りがうまく見つけられず懸垂を3回もすることになってしまった。何とか降りたら雪渓も近く、たっぷり水を汲んで本日は少し早めに終了。そして、ここまではほぼ藪漕ぎパート。

10/4  晴れ
今日も素晴らしいお天気。ここからは池平小屋からの北方稜線ルートと同じだから格段に歩きやすくなった。小窓の頭は巻いてザレザレの池の谷ガリーを登ると三ノ窓に到着。雪渓はだいぶ下がっているけど、まぁ雪を取りには行けそう。事前情報の水場はなさそうだった。ピークを踏んだり巻いたりしながら本峰がどんどん近づく。1箇所、懸垂したら残置ロープに引っかかり、ロープ回収のため空身で登り返して回収する。最後は本峰に向けて登る。
山頂にはたくさんの人がいて、みんな良い表情をしている。私は北方稜線を眺める。言葉が出ない。
そして、下りも甘くないのが、剱岳。早月小屋でのんびりテント泊することも考えたけどお風呂に入りたい気持ちが勝った。下りも長かった…。

いつか行きたいと思っていた紅葉の時期の北方稜線。今回、私にすると奇跡みたいな状況が整い無事に歩いてこれました。一緒に行って下さったベルグラ F田さんには心から感謝致します。