北八ヶ岳

日にち:2023年7月11~12日
山域:北八ヶ岳
メンバー:S井

久々にテント泊で行った報告をします。
連日の猛暑で低山ハイクができないので、なるべく軽めで暑さと無縁な高山を歩くことにした結果、木曽駒ヶ岳をやめて北八ヶ岳に行くことにしました。小屋の人と話していたら、このあたりの山小屋は人手不足の関係で定休日を設けているとのことでした。たいがいは火曜、水曜あたりだそうです。帰りは予定していたバスが来ず、茅野駅までタクシーとなりました。えらく散財した山行でした。期間限定のダイヤとなっていることが多く、公共交通機関はシーズンを外すとあてになりません。時刻表の注意書きをよく読むことが必須です。
以下、行動概略です。

行動概略
7月11日
自宅を早朝に出て、北八ヶ岳ロープウェー山頂駅に10時半着。カンカン照りを予想していたが、雲が多く日焼けの心配はなかった。今日明日が抗癌剤治療の第3クールの終期なので体調は良くはないが、涼しいのでほっとした。
駅から平坦な木道を歩くと20分ほどで雨池峠に着く。ここから三ツ岳の登りとなるが、大きな石が積み重なる登山道はとても歩きづらい。ほぼ全身運動となる。体力のない私には辛い道だった。
しかし、本当に大変なのは、稜線に出た三ツ岳三峰からの縦走路だった。大きな岩が積み重なる登山道は、ルートが分かりづらい上、先ほど以上のアスレチック運動が要求され、病身の私には非常に堪えたものだった。
横岳からの登山道と出会うと、やっと歩きやすくなった。横岳ヒュッテに荷物を置いて七つ池を往復する。北八ヶ岳に点在する池の中では、もっとも山深いところにあり、静謐な雰囲気がある。横岳北峰から、当初は大岳経由で双子池へ向かう計画だったが、指導標には「難路」とあったので、亀甲池経由に変更することにした。先ほどの三ツ岳の二の舞はご免だ。横岳北峰から下りきったところが亀甲池だ。七ツ池より広く、明るい感じのする池だった。
ここからはゆるい傾斜の登山道をたどり、コルに出て双子池の雌池を右から回り込むようにして双子池ヒュッテに到着した。
ヒュッテでキャンプの手続きをして天場を探す。天場はヒュッテから離れているのが難点であるが、湖畔のキャンプサイトは珍しく、なかなか雰囲気がよい。難点は、ヒュッテから離れているため、トイレと水場が遠いことと、トイレは綺麗だが、極端に狭く使用しづらいことだった。夕方、小雨がぱらつく。今日の感じから、当初予定していた蓼科山を諦めて、雨池経由で戻ることとした。

7月12日
ゆっくり寝ていようと思っていたが、考え方を変えて普通に出発することとした。途中、林道歩きを交え、緩い傾斜の登山道を歩く。1、2か所ほどルートが分かりづらいところがあり、少し戻って登山道を探すことがあったが、無事、雨池に到着。雨池は今回の山行では最も広いこともあり、明るく開放感のある池だ。今回の山行ではもっとも好きな池だった。
雨池から、当初は雨池峠に向かうことにしていたが、時間があるので麦草峠に向かう。相変わらず緩い上り坂で、それが終わるといったん緩やかに下って麦草峠に到着した。麦草峠からは、茶臼山へ向かう。大石峠から暫くで本格的な茶臼山の登りとなる。途中、本来なら展望の良いところがいくつかあるが、強風と霧で視界がないため素通りする。茶臼山手前から雨が降ってきたが、幸い少量であったため雨具を着ずに済んだ。
茶臼山からはいったん下って、縞枯山に取り付く。縞枯れ現象が歩いていてもよくわかる。縞枯山の頂上は登山道の通り道といった感覚で、およそ頂上らしくないのでそのまま下る。最初は急斜面だが、それほど労せずして雨池峠に着いた。雨池峠からは平坦な登山道をロープウェー駅に向けて歩いた。

今回は、どの程度なら歩けるかを知りたいとも考えていました。標準コースタイムで6時間程度であれば、ゆっくり歩くことでなんとかなることが分かりました。


林道を歩くアナグマ
拡大しました

雨池