【山行報告】薬師岳 真川シンノ谷~薬師沢左俣~右俣

日にち:2023年8月11~13日
山域:薬師岳 真川シンノ谷~薬師沢左俣~右俣
メンバー:S田、T原、I垣、A瀬、(F田)

酷暑の8月に沢で「大人の夏休み」を楽しんできました。

8月11日
S田さんのフォレスターに5名で乗り込み折立へ。開門の1時間前にゲートに行くと長蛇の車列!ナンバーを見ると日本中から来ているようです。
折立では奥の駐車場に案内され無事に駐車。準備を整えて真川の林道を上流に向かって歩き始める。
林道が終わった所で真川に入渓。ここはイヤな虫が居なくて嬉しいです。
真川をしばらく進み、シンノ谷へ入る。沢は側壁が至る所で崩れて荒れている。F田さんが15年昔に歩いた時には渓相はもっとキレイだった、と残念そう。
ロープを出す所もなく進み、標高をあげていく。
やがて水が枯れる。伏流でしょ、としばらく進むが全然水が出てこない。諦めて50mほど降って幕場を見つけ荷を下ろす。
タープとテントを張り、焚き木をたくさん用意し、楽しい夜を過ごす。けど夜は寒かった~。









 

8月12日
ゆっくり起床し、焚き火でいれたコーヒを飲む。ん~今日もいい天気です。ラジオで台風7号の接近が少し先になる事を知りホッとする。
涸れ沢をしばらく進むと、なんと勢いよく水が出てきた!なんとも残念な気持ち。
標高をあげ、本当に水が枯れて稜線が見えてきた所で、沢靴からズックに履き替えします。
と、「あっ、ズックが片方ない?!」ザックの外に括り付けたズックの片方を落としたようです。
単身ズックを探しに沢を戻るが、全然見つからない。遂にあさイチに休憩したポイントまで下ってしまい、もう一度登り返しながら探す。あっ発見!
この往復で2時間もかかってしまった。皆さんを大変に待たせて、大きな時間ロス。大変に申し訳ありませんでした。。。バックアップは大事です。
稜線に抜けて、北ノ俣岳(h=2662)を踏んで、薬師沢左俣に向けて下降していく。
薬師沢左俣は大小の斜瀑が連続する沢。F田さんを先頭に巻き道を使ってズンズン下っていく。
薬師沢本流に合流する手前で幕場を見つけ、本日のお宿にする。
雲間に星を眺め悠久の時の流れに思いを馳せつつ、22時に就寝。








 
8月13日
焚き火で朝ラーメンを食べていると、薬師沢左俣を登るパーティーが2組通過していく。早いですねー。
ここでT原さんが膝の不調を訴え、登山道からエスケープする事に。残念です。
薬師沢右俣は、出合は暗かったがすぐに谷が開けて明るい渓相に。
「白山の沢みたい」「私は赤木沢を思い浮かべました」
2パーティーを追い抜き、沢をのんびりと上がっていく。
水が枯れて薬師岳への稜線を見上げる。ズックに履き替えて、少々急なガレ沢を上がり、稜線の登山道に到着。
ザックをデポし、薬師岳をピストンしましょうか。と軽く考えてたら思ったよりも薬師岳は遠かった。
そして折立への下山はもっと遠かった。。。

なお下山途中で、F田さんとI垣さんは子熊と遭遇して記念撮影をし、T原さんも下山中に熊とニアミスし、折立駐車場では熊の親子がザックを持ち去ったと県の職員が注意を促していた。
折立は熊の楽園です。