白山 チブリ尾根~別山~御前峰~観光新道

山域:白山 チブリ尾根~別山~御前峰~観光新道
日にち:2024年8月23・24日
メンバー:T野、他1(ロシア人)

ロシアに敬意を表しドストエフスキー的に長い記述にしてみました

23日
11年前からの知り合いで同業者のドミトリーと白山登山を予定。11年前中宮道を途中まで歩いたときの印象が良かったらしく日本で2泊3日でハイクに行きたいという要望で無理がなさそうでエスケープも容易な白山に行くことにした。台風がきているので2泊でなく1泊で計画。
小松空港に11時迎えに行き水を各自4-5Lもって市ノ瀬を15時に出発。小松38℃、市ノ瀬でも32℃くらいの酷暑。

チブリ尾根の歩きだしが川の横だから、ドミトリーは「3分くれ」といってパンツだけになって川で水浴びしてきた。
20℃のコペンハーゲンから来たので体調を心配していたが私の方が、暑さで汗がすごく腹痛と吐き気を感じた。ゆっくり歩いてるうちに収まってきた。日暮れ時ヘッデン出す前にチブリ小屋に18時半着。三ノ峰周りにするつもりで水を持ってきたので重かった。
先客は4名。親切に場所を空けてもらった。昼食用に作ってきたおにぎりとチキンカツがほとんど残ってたので夕食にそれらを食べた。ドミトリーはお茶をたくさん飲んでいた。明日の行程を相談し天気は一日持ちそうなので三ノ峰周回ではなく白山周回することにする。時間がかかりそうなら室堂に降りてバスに乗れるように5千円札一枚だけもってきた。

24日
時差が8時間くらいあるはずなので、彼が起きてから出発しようと思っていたが5時に起きてたのでまだ早いんじゃないか?というが「大丈夫だ」というので6時前に出発。
話しながらゆっくり登る。もう標高を上げたし曇ってたし昨日のように水を4Lも担いでないから全然楽。南竜でもゆっくり休憩。室堂でもゆっくり休憩して棒ラーメンを作ってると、T原さんとTさんと会った。七倉山から白山釈迦岳まで行って市ノ瀬におりるそうだ。すごいなー私もやってみようかな、とその時は思ったが、T原さんの記録を読むとやめとこうと思った。
御前峰に行ってから下山ルートを相談する。下りではかなり疲れが見えてきたので、靴がそこが柔らかいランニングシューズだし市ノ瀬まで観光新道を降りるつもりだったが無理しないで別当出合に降りることにした。それでも砂防新道に比べると観光新道はお花が多くて岩もあって私は楽しいと思いながら下った。
別当に降りる分岐では観光新道は笹に埋もれ人の通る道とはみえなかった。M宅さんが観光新道下部の計画書を出しているのをみて内心驚き、報告をみてさらに驚いた。めっこはM的な人が多いのか。

市ノ瀬について白峰総湯で汗を流し家の近くのイタリアレストランで夕食をとった。デザートが出る前にドミトリーはすでに寝始めていた(笑)。その日はうちに泊まってもらい10時間寝てすっきりしたそうで、25日の朝は元気になっていた。二人とも少し筋肉痛になったが彼は長距離を歩くことには慣れているようだ。食べ物も何でもおいしいと言ってくれてその点非常に楽だった。
25日午前中は仕事上の情報交換を2時間程度行う。山や車の中で話した点について順番に確認していく過程で、ここ数年きちんとむきあってなかった疑問に対する答えがでてきてとても有意義だった。

ロシア人には高山植物が身近な植物らしくよく知っている。トリカブトも少量なら死なないからお茶に入れるらしい(まじか!)
この後京都-沖縄-東京と回るらしいがジブリのチケットが奇跡的に奥さん(後で合流)のもとれたといってすごく喜んでいた。
ものすごくとれないらしい。外から見えてる日本て宮崎駿と村上春樹(それはそれで誇らしいが)なんだ?ってことをなんとなく感じました。
でもわたしにとってもロシアってトルストイとツルゲーネフとドストエフスキーだから同じか。アンナカレーニナの話が一番盛り上がった。