御嶽山、木曽駒ヶ岳

最近、近場の山や北アルプス以外の山域にも足を伸ばしたくなったと言う知人のJさんと御嶽山、木曽駒ヶ岳を登ってきました。

日にち:2024年9月8日
山域:御嶽山
メンバー:S田、他1

御嶽山は2000年8月に「さわわらし」メンバー4人で濁河兵衛谷を遡行後に登頂以来。兵衛谷は泳ぎ、へつりを堪能し、不思議な造形美の連瀑にナメの連続とぎっしり内容の詰まった沢旅だったなぁ、と懐かしく思い出された。
その時は濁河温泉までの下山で雨に会い、ズルズル滑る登山道に閉口したが、今日は間違いなく晴れの予報。王滝口登山道から頂上を目指すことにした。
御嶽山噴火からは今年が10年目。記録映像では噴火事故の日も秋晴れだった。犠牲者のご冥福を祈りながら登らせてもらった。
王滝口の登山口はすでに7合目なので頂上までは比較的近い。ただ、Jさんは高山病と車酔いで体調不良らしく、かなりゆっくり目で歩く。
8合目までは樹林帯。その上は一気に視界が開け、青空をバックに雄大な御嶽山の山容が望める。途中、硫黄臭が鼻をつく。我々も含め登山者は大方ヘルメットを装着または携帯していた。
登山口を6時発、剣ヶ峰頂上には9時30分着。下部では青空だったが、徐々にガスも立ち込め、残念ながら上部からの周りの山々の眺望は無かった。登山口には12時下山。
明日の木曽駒の基点である駒ヶ根へ向けて移動。途中「そば処さくら」で美味しいザルそばをいただき、日帰り温泉「せせらぎの四季」で汗を流し、夜は駒ヶ根のB級グルメの名店「明治亭」のソースカツ丼を堪能した。




日にち:2024年9月9日
山域:木曽駒ヶ岳・宝剣岳
メンバー:S田、他1

今日も天気はいい。Jさんの体調も回復したよう。
菅の台バスセンターからバスとロープウェイで千畳敷駅へ。一気に2612mまで高度を稼げるので随分楽だ。ロープウェイからは2003年に鮎川さんと遡行した白い岩肌が美しい中御所谷が見下ろせる。中御所谷は迫力ある連瀑遡行を堪能出来るが、その分結構厳しく終始ロープは出しっぱなしだったなぁ…と、こちらも懐かしい。
さて、千畳敷駅からの登山道は登りやすく整備されており、1時間半強で2956mの木曽駒ヶ岳へ。今日は南アルプス、八ヶ岳、富士山も雲海上に見渡せる。宝剣岳から南の檜尾岳・空木岳に続く縦走路も魅力的だ。伊那で過ごした学生時代に「伊那山仲間」のメンバーと秋に将棋頭から摺古山までの中ア全山縦走したのを思い出した。
木曽駒から宝剣岳は近い。高度感とクサリ場の続く岩稜登りを楽しみながら頂上へ。下りは極楽平へのルートを取ったら途中、空中に浮かんだように見える岩のテラスがあり、思わずポーズを取ってしまう。後で調べたらトロルの舌と言うらしい。
久々に訪れた中アだが、少しの登りで千畳敷の広大なカール、かっこいい岩峰群が印象的な宝剣岳と見どころ満載な山域を堪能出来ることを再認識した。
Jさんは今回の山行に随分満足な様子。来年は千畳敷のお花畑がきれいな時期に空木岳までの縦走に臨みたいらしい。
下山後は平日でガラガラの「みはらしの湯」で汗をながし帰宅。