日にち:2024年10月14〜15日
山域:北ア 涸沢〜奥穂〜岳沢
メンバー:S田、(Jさん)
先知人のJさんと秋色に染まった涸沢〜穂高を歩いてきました。
Jさんは2週間前に双六から槍ヶ岳、私は先週、三俣山荘から鷲羽岳・水晶岳を歩いており、この山域の紅葉が若干期待薄なのは分かっていた…
今夏の猛暑の影響だろうか、ナナカマドは赤い実のみか、葉っぱが茶色く枯れているかで、全体的に鮮やかな赤が不足。黄色、黄緑と茶色がメインの涸沢の紅葉だった。
それでも二日とも天気は上々、特に初日は夏山を思わせるような陽気の下、上高地から涸沢までのんびり歩いた。
三連休最終日のためか、あかんだな駐車場は普通に駐車出来、涸沢のテン場もいい場所を確保できた。
涸沢ヒュッテから眼前に広がる奥穂、涸沢岳、北穂の勇壮な大パノラマは圧巻。ヒュッテの展望テラスで贅沢なひとときを過ごす。
夜の冷え込みも無く、夏用シュラフでも寒さは感じなかった。
2日目。今日は奥穂〜前穂〜岳沢、更に上高地まで下る長丁場。
朝4時半、満天の星の下、テン場を出発。
歩きやすいパノラマコース、ザイテングラードをヘッデンで。ご来光も拝め、穂高の山肌は鮮やかにモルゲンロートに染まっている。振り返ればオレンジ色の雲をバックに常念岳の端正な姿に思わず見惚れる。
まずまずのペースで穂高岳山荘には7時頃着。奥穂までの登山道は日陰の為一部凍っていたが、何とかアイゼン無しでも通過できた。
頂上では360度の眺望が欲しいまま。槍ヶ岳へ続く稜線や間近に望む前穂の北尾根がカッコいい。
ここからクサリ場、ハシゴを交えた岩稜の吊尾根を辿って紀美子平へ。ここでJさんが「体調悪いから前穂はパスするわ」とのこと。まぁ無理することもないので、このまま岳沢へ。
しかし、吊尾根よりもこの岳沢までの重太郎新道がなかなかの難路。今日は岩も乾いていたのでフリクションは効いたが、濡れていたら嫌な岩稜下りだ。『滑落事故多発、要注意!』の看板もいくつか立っており、慎重に手足を運ぶ。ほぼ中間の眺めのいい岳沢パノラマから見下ろす岳沢小屋はまだ遥か下で、ここからも急な下りは続く。
ただ、この辺りのダケカンバの黄緑や黄色の紅葉が今回の山行で一番きれいだった。
岳沢小屋には13時着。上高地から16時のバスであかんだな駐車場へ。
ひらゆの森で汗を流し、喰処よし本でちょっとリッチに飛騨牛も食し、帰宅。
今回、紅葉の色づきは今一つだったが、ずっと天気は良く、気持ちのいい秋山山行が楽しめたことに感謝したい。