黒部源流の山々、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳

日にち:2024年10月5〜6日
山域:黒部源流の山々、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳
メンバー:S田

かなり昔、GWに双六ベースで周辺の谷を滑ったことがある。その時は三俣蓮華岳、双六岳からのダイナミックで快適な滑降を楽しんだ。その後鷲羽岳へ足を延ばす計画も組んだが、結局実現出来ないままになっていた。
今回は三俣山荘をベースに鷲羽岳、水晶岳を巡ることにした。

10/5  前日は早めに新穂高温泉駐車場へ。幸い駐車スペースは余裕あり。
朝5時出発。今日は双六小屋を越えて三俣山荘でテン泊の予定。
左俣林道から小池新道を辿り鏡平小屋から双六小屋へ。天気はいいが、槍穂高方面は雲の合間から時々顔を見せてくれる程度。残念ながら鏡平池に映る逆さ槍も見られなかった。
双六小屋には12時過ぎ着。小屋から双六岳は結構急登で、そろそろ疲れてきた身体にはこたえる。
山頂からの槍穂高の景色はガスの中だったが、鷲羽岳方面は晴れており、そのどっしりした山容を披露してくれる。三俣蓮華岳からは更に水晶岳、黒部五郎岳も段々近づいている。
ようやく三俣山荘には16時着。テントはまばら。
夜中、小雨がテントを叩く音が聞こえるが、朝には止んでおり、見上げれば満天の星。今日の天気が期待出来そう… 

10/6   4時半出発。サブザックで身軽に鷲羽岳、水晶岳を目指す。
ジグザグの急登を約1時間。ご来光は残念ながら雲の中。鷲羽岳の頂上では何かのデポかと思ったらツェルトにくるまって顔だけ出して座っている2人組で思わずギョッとした。暗いうちに到着して待機していたんだろうけど…
ここから水晶小屋経由で水晶岳までは意外に遠いが、朝日が黄金に照らす美しい稜線の山肌を眺めながら、最後は岩稜帯を経て水晶岳のピークに着く頃には360度の大パノラマが広がっていた。
槍穂高の稜線、後立山連峰、黒部五郎岳、笠ヶ岳…。
週末だが人も少なく黒部源流の静かな山域で極上の時を過ごせていることに感謝。
名残り惜しいが、下りのことを考えると長居は出来ない。帰りは黒部源流の水源地まで一旦降りて三俣山荘へ戻る。早々にテントを撤収し、双六小屋までは巻道ルートを行く。北鎌尾根、硫黄尾根、槍穂高の稜線を眺めながらの贅沢な縦走を堪能。
段々肩に食い込むザックに閉口しながら、最後はヘッデンを点け、新穂高温泉には19時半着。

今回ちょっとタイトな計画だったが、天候に恵まれ静かな黒部源流の山々を堪能した。身体はきつかったが、中身の濃い秋の休日を過ごせたことに感謝!
なお、紅葉はナナカマドの赤い実と草紅葉の黄色が綺麗だったが、今一つという感じだった。