日時:2024年11月17〜18日
山域:大峰山・大台ヶ原山
メンバー:S田、他1名
11月16日(土) 12時、石川を出発。
登山口手前の道の駅 吉野路黒滝で仮眠後、24時過ぎに大峰奥駈道弥山登山口の行者還トンネル西口駐車場に移動。
駐車場は100台駐車可だが、我々以外に車は一台も無かった。
11月17日(日) 大峰山(八経ヶ岳)
朝、管理人さんが駐車料金を徴収に来る。「昨夜は何時頃着きましたか?」と聞かれ、見ると登山口に巨大落石。
昨夜は無かったので、その後、朝にかけて上部の岩から剥がれた自然落石のようだが、かなりの巨岩なのに全く気づかなかったのが不思議。
川のせせらぎの音に消されたのか、爆睡していたからか…
「くれぐれも気をつけて!」の声に送られて7時出発。
登山道は日本庭園のような趣のあるたたずまい。風も無く穏やか。奥駈道出合まではそこそこ急登だが、苔むした岩や紅葉に癒される。
それにしても日曜日というのに出会った登山者は少なく、おかげで静かな山行を堪能出来た。
出発時はガス模様だったが、稜線に上がる頃には青空が広がり、眼下には素晴らしい雲海。明日歩く予定の大台ヶ原が雲海上に顔を覗かせている。
苔に覆われてしっとりした雰囲気を醸し出している弥山には9時50分着。
多雨となだらかな山容で保水性が高いことがこの美しい森を作り上げているんだろう。
近畿最高峰の八経ヶ岳まではオオヤマレンゲの保護柵が張り巡らされた道を30分で到着。
世界遺産に登録された大峰奥駈道のごく一部だが、歴史と自然の豊かさを感じながら歩けるいいコースだ。
登山口には13時30分帰着。あれだけの巨岩落石がきれいに片付けられており、対応の速さに感心した。
行者還トンネルから国道169号線を大台ヶ原方面へ向かうが、途中の紅葉が綺麗だった。
肌がツルツルになる上北山温泉 薬師湯で汗を流し、大台ヶ原ドライブウェイを登り詰めた駐車場は標高1570m。
日曜日の夜なので車はほとんど無い。
11月18日(月) 大台ヶ原山(日出ヶ岳)
今日は晴れの予報だったが、朝は霧雨模様。
ビジターセンター横からの出発時には雨は止んでいたが、気温7℃、風も強いので上下雨具着用で7時15分出発。
日出ヶ岳山頂は晴れれば展望がいいらしいが、残念ながらガス模様で何も見えなかった。
途中、条件がよければ富士山が見えるポイントもあった。
湿原の正木ヶ原から、昔は苔むす森だったらしいが、今はミヤコザサの増加とシカの食害で立ち枯れたトウヒが幻想的な景色を見ながら尾鷲辻から牛石ヶ原、大蛇嵓へ。
大蛇嵓は断崖の展望台。先端まで行きたかったが、あまりの強風に危険を感じ引き返した。
それでもぐるり迫力のある景観を十分堪能。
後は春ならシャクナゲのトンネルが綺麗そうなシャクナゲ坂からシオカラ谷吊橋を渡って駐車場に戻る。
今日もほとんど人に出会わなかったが、変化に富んだ景観を堪能出来る散策コースとしてハイシーズンには相当賑わっていそうである。
駐車場で気温2℃。風もかなり強く、寒いはず。
昨日もそうだったが、山間のドライブウェイは紅葉が見頃で、特にもみじのグラデーションが綺麗だった。
今回の2座は紅葉のハイシーズンを過ぎていたからか登山者が少なく、静かな山歩きを楽しめたのがよかった。