黒部横断(バックカントリー)

日にち:2025年3月20・21日
山域:黒部横断(扇沢~針ノ木峠~黒部湖~ザラ峠~立山駅)
メンバー:T原、S田、A瀬

今年も黒部の底に身を置きたくなり、黒部横断を計画。ルートはオーソドックスな扇沢側からのルートにした。扇沢側からの黒部横断は初チャレンジです。

20日 00:00 金沢を出発。途中の立山ICの駐車場で車1台をデポ。近くに立山線の「稚子塚駅」があり、帰路は立山駅からこちらへ電車移動の計画です。
道中、T原さんから「明日の天気予報で上空の風が強いですよ」と聞く。マジか?。さらに2日前の降雪が山でどれだけ降ったのか?と心配は募る。
4:00 日向山ゲートに到着。同じタイミングで神奈川から来られた2名Pが到着。同じく黒部横断だが2泊3日で馬場島に抜けるという。面白い計画ですね。
4:20 板を担いでゲートをスタート。明るくなる頃に扇沢に到着。今日は天気がいいです。
針ノ木雪渓にはトレースは無く、新雪が思ったよりも多い。Pon2oonを持ってきた浅瀬が先頭でラッセルを刻む。(2人は細板です。)天気が良くて気持ちいいです。
早々に神奈川のお2人に追い抜かれ、パワフルなラッセルに全く追いつけない!しかも先頭は女性!つぇー
途中2人は針ノ木岳の方に進み、われわれは針ノ木峠へ向かう。
ラッセルを頑張って針ノ木峠に到着。ここで後続の2名が追いついてきた。後ほどお話を聞くと、某F社の社員さんでした。このお2人も黒部横断です。
では針の木谷へ。ここも新雪がモナカとなり、ファット板では滑れるが2人の細板では雪に潜って大変な様子。
斜度が落ちた所から、F社さんと前後しながらトレースを刻み、ようやく黒部湖へ。
ん~、黒部湖の底ですね。普段は荒涼とした景色が新雪に覆われていて、なにか長閑な感じを受けます。
ビニール袋作戦で渡渉し(A瀬はインナーを濡らしてしまった。ビニールに穴が空いていた??)、暗くなる中テント(軽量化のためフライ無し)を張って潜り込み、あったかい飲み物で疲れを癒やして就寝Zzz。
月明かりの下、ゲート出発
針ノ木雪渓の新雪ラッセルです。先行Pがめちゃ速いです!

日焼け止めは大事です

21日
2:00 起床。6時間睡眠でもう少し寝たい。。
4:20 真っ暗の中、ヘッテンを灯して出発。中の谷ゴルジュに入っていくが、豊富すぎる積雪に滝は完全埋没しシールのまま突破。スゴイ雪だ!
あとはなだらかな中ノ谷をのんびり登るだけ、のハズが空はどんより曇り、風はゴーゴー強く、くるぶしラッセルも地味にキツイ。途中で休憩を1~2回挟んだだけで、ザラ峠へ。
そしてザラ峠は吹き飛ばされそうな突風に写真を撮る余裕も無い。一段下がった場所でなんとかシールを剥がして板を履く。
深い新雪はファット板以外では滑るのも大変で、「今年一番のハズレ雪!!」とS田さんから悲鳴が上がる。
斜度が落ちると今度はひたすら下りラッセル。やはりファット板でないと潜るため、ラッセルのほとんどをA瀬が先頭に立つ事に。いやいや、ファット板でもこれだけ雪があると沈むんですよ。。ほんとツライ。
15時下山は早々に諦め、最終電車に間に合う事を目標に頑張るが、かなり手前でヘッテンを灯して真っ暗な中ひたすら下りラッセル。
21:00 天鳥トンネルを越えた所でようやく電波が繋がり、留守宅へやっと連絡ができた。大変ご心配をおかけしました。
22:30 ヘロヘロになって立山駅に到着。自販機で下山を祝う。
電車も無いし近くでテントを張って明日朝イチで帰りましょうか、とお話をしているとなんと後続P(F社さん以外の方)が下山してきてビックリ。「トレースありがとうございます」とお礼を言われた。
風が強い中、中の谷を上っていきます

立山駅の自販機で下山を祝います

22日
3:00 起床。ついさっき寝たばかり。3時間弱しか寝てない。。
5:40 アサイチの立山鉄道に乗り、稚子塚駅で2人+A瀬の荷物を下ろす。A瀬はこのまま日向山ゲートまで車の回収に向かい、富山駅で駅弁を買い(沁み入るウマさ!)、電車を乗り継ぎ、11:11に信濃大町駅に到着(6470円)。そしてタクシーで日向山ゲートへ(5100円)。
お風呂に入って、白馬のラッピーに寄って「どちら滑って来られたんですか?」と訊かれて「黒部横断です(エヘン!)。今日は車の回収です」と答えて金沢に帰る。

なお、ヤマレコの記録で1日遅れで黒部横断をしたPは、下りトレースを使って13:30に下山してました。私たちに感謝してもらいたいですね。