日にち:2025年4月12日
山域:立山カルデラ 鳶山(中退。でも満足!)
メンバー:A瀬
今年も黒部横断を果たす事ができた(3月20・21日)。大満足の山行で体力的にも全力投球であった。
しかし何かひと味足りない気がし、そのモヤモヤを解消するため立山カルデラに再度足を運ぶ事にした。
目指すは鳶山(h=2616)の新ルート開拓です!
3:30 立山駅に到着。道中では小雨も降って、テンションが上がらない。グズグズと用意をし、
4:00 除雪された林道を板を担いで歩き始める。しばらくで除雪は終了し、スキー板を履く。
林道のデブリを乗り越えながら進むと、やがて空も白み、景色も見えてきて、テンションも上がる。
黒部ダムは水を蓄え始めたため(ライブカメラで確認済み)、黒部横断のトレースは無い。
すっかり減った雪と、小鳥のさえずりと、木々の芽吹きと、カモシカの足跡が春の訪れのサイン。
「気持ちいいなー」と歩いていると、ズックが片方落ちていた。黒部横断のPが落としたものだろう。帰りに拾おう。
白岩堰堤をこえて、多枝原谷の砂防工事基地の方へ歩を進める。堰堤沿いの道を進んで谷筋をひと上りで多枝原谷。
目指す鳶山や「鳶山崩れ」が見渡せます。
鳶山崩れ
1854年4月9日 飛越地震による山体崩壊により大鳶山と小鳶山は完全に消滅し、立山カルデラに大量の土砂が流れ込んだ。
カルデラ内の立山温泉では湯治客と人足が土石流に巻き込まれて死亡した。
常願寺川で発生した河道閉塞は飛越地震の余震などで決壊し、下流に大きな被害を与えた。
(Wikipediaより抜粋)
ザクッとこそぎ落とした山肌がそびえ立つ異様な光景が広がる中に、鳶山へ続く尾根が白い。取り付き末端には山肌が見え、稜線へは樹林がギリ繋がってるかな?と観察。
「とりあえず行ける所まで行こうか」
と砂防工事基地の林道を進み、尾根末端へ。
幸い斜面の雪が繋がっている事が分かった。急登をジグをきって疎林の台地に上がる。穏やかな気持ちの良い台地ですね~。
ふとスマホを確認すると、アンテナが繋がる!?多枝原谷の砂防工事基地にdocomoのアンテナがあるって事ですか??しかしこのアンテナは出力(?)が弱いのか、少し標高を上げると繋がらなくなった。(auやソフトバンクは不明です)
天気は無風快晴、気温も上り、雪は緩み、遠くには雪崩の音が響く。
時間を気にしながら上っていくが、地形図で想像したよりも急な上りに息も上がり足もパンパン。
13:40 h=1900のあたりで打ち止め。
振り返ると鍬崎山がそびえ、さらに遠くには白山が遠望でき、足下には立山カルデラ。「そうか、何か物足りなかったのはこれだったのか」。
鍬崎山がデカいですね |
シールを剥いで、尾根を滑ります。グザグザのザラメ雪に板をとられてターンが沈む。く~ツライ。ファット板がほしい。
尾根を滑り下り、林道を漕いで、白岩堰堤を下りてから「林道シール」を貼り、ひたすら長い長い林道を頑張って漕ぎ下る。
17:40 日が落ちる前に車に帰着。
ふ~、クタクタのヘロヘロでになりました。でも満足です。
「林道シール」で下山がはかどります |