日にち:2025年7月19〜21日
山域:北アルプス 抜戸岳 東南壁
メンバー:I垣、他1
私が生まれた頃に開拓されたらしい岩場。今回、開拓者の著書を元にまずは探検してみることにした。
7月19日 晴れ
前日の夜に新穂高に到着するが、既に下の駐車場は満杯で鍋平のほうに誘導される。
仮眠をとって6時に新穂高を出発。笠新道の旧道が現在の登山口の少し手前にあるらしい。赤いペンキを見つけて適当に岩小舎沢に取り付くが、浮石が多く傾斜も強く歩きにくい。でも今日の目的は岩小舎を見つけることなので割と気楽。
藪漕ぎをしたり、地形を確認したりしながら、岩小舎があると思われる場所に到着するが、見つからない。それではテントを張らなければいけないが、どこも傾斜があり、なかなか平たい場所がない。岩と岩の隙間に薮を整備すれば何とか2人寝れそうな場所を見つけて整地してテントを張る。
まだお昼で時間があったので、少し休憩したら前衛壁を見に出かけた。草も生えているけどなかなか立派な岩壁。
少し離れたところで休んでいると最終日に下見に行こうと思っているスラブルンゼから大きな岩が降ってきた。車のタイヤよりも大きそうな岩が何個も転がってきて煙も出ていた。このルンゼの下見はやめよう。
19時過ぎには就寝。
7月20日 晴れ
今日は奥壁を見に行って、できれば南壁のコルまで行くだけなので、朝はゆっくりしたら何と10時出発。
奥壁は奥壁ルンゼを登って、奥の院から登るのだけど、奥壁ルンゼが思ったよりも悪く、下降のための道も確認することにした。
奥の院から岩小舎沢に戻りながら南壁のコルを目指す。30分ほどでコルに到着。
反対側の谷が見え、奥に笠ヶ岳がそびえていた。足場の悪い下りを気をつけて降りながらテントに戻る。帰りに岩小舎を発見!
今夜も20時前には就寝。夜中が暑かったのであまりよく眠れなかった。
7月21日 晴れ
今日は本当はルンゼルートの下見をしたかったけれど、初日に落石があったのでやめて笠新道の旧道を通り現在の登山口に合流するため尾根を2つ越え、薮をこいで谷を登り歩いてみた。
道らしき道はほとんどわからず1回だけ青いビニールテープがあり、人工物と遭遇できた。
3時間かけて薮をこいで、何とか登山道に合流。人の声が聞こえた時は、久しぶりで嬉しくなった。足場のしっかりとした登山道、最高!
笠新道を下り林道から今回下見した岩壁を改めて見直す。
三日間、お天気にもずっと恵まれて、冒険の旅ができた。何となくのぼれそうな目処もついたので、秋に登りに行ってみたいと思う。
ありがとうございました。