かねてから行きたかった鳳凰三山に登って来ました。オベリスクの幻想的でカッコいい姿を間近に望み、固有種の高山植物も見られて充実した二日間でした。
日時:2025年8月28〜29日
山域:鳳凰三山
メンバー:S田、他1名
8月28日(木)
登山口の青木鉱泉を5時15分出発。
ドンドコ沢コースから鳳凰小屋を目指す。
沢沿いを吹く風は涼しく山はちょっぴり秋の気配。途中、南精進ヶ滝、白糸滝、五色滝といった美瀑の眺めを楽しみながらの登高は急登のつらさをしばし和らげてくれる。
花はあまり期待していなかったが、鳳凰山のみに咲くというピンクのタカネビランジ、固有種のホウオウシャジンが見られた。
その他、ヒナコゴメグサ、キタザワブシ(ブシ=トリカブト)、ヤナギラン、ヤマホタルブクロも目を楽しませてくれた。
鳳凰小屋には11時45分着。テントは我々を入れて4張りのみ。小屋泊まりの登山者も少なく、のんびり静かなひとときを過ごす。
8月29日(金)
夜中は満天の星で今日も天気はよさそう。
地蔵岳での夜明けを目指して3時50分にテン場発。
ザレ場の急登を1時間、暗闇からいきなり目の前に現れたオベリスクの威容に圧倒される。
青みを帯びた白い岩肌が薄暗さの中に幻想的に浮かび上がる。
富士山、甲斐駒ヶ岳の眺望も堪能しながら、花崗岩の白とハイマツの緑のコントラストが美しい観音岳、薬師岳への稜線歩きを楽しむ。
礫地では昨日より薄いピンクのタカネビランジやホウオウシャジンが風に揺られている。
薬師岳からは中道登山道で下るが、結構時間を食い、青木鉱泉には12時頃ようやく到着。
道の駅「信州蔦木宿」の天然温泉で汗を流して帰宅。
2週間前、甲斐駒で足首を捻挫したJさん。今回、1泊2日ルートを無事歩けてよかった。9月は昨年に続き北海道ツアーを予定しており、この調子なら何とか行けそうである。
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オベリスク |
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ヤナギラン |
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ピンクのタカネビランジ |
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ホウオウシャジン |
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キタザワブシ |
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ヒナコゴメグサ |