白山判官堂湿原(明谷川)

以前からベルグラのF田さんが温めていたという判官堂湿原を目指す計画に誘っていただき、日曜日に行ってきました。
日時:2021年6月20日
山域:白山判官堂湿原(明谷川)
メンバー:A瀬、I垣、S田、(F田)

朝5時半、白峰でF田さんと合流。
白峰風嵐から林道終点まで車で入り、6時10分出発。1時間半の杣道歩きで明谷川へ入渓。
杣道は所々生い茂った草に覆われて不明瞭。それでもI垣さんが以前に入渓した時は早めに沢に降りたら堰堤、倒木の処理が大変だったらしく、今日は終点まで行く。
明谷川は昨日のまとまった雨で水かさが増しており、また私はシーズン初沢ということもあり、足元がイマイチおぼつかない。
水は冷たく気温も低めで今日は一日雨具が脱げなかった。
1200m地点で枝沢に入り、最後は薄めの藪漕ぎ。F田さんの的確なルーファイで迷うことなく目的の湿原へ導かれる。
眼の前が明るくなり、ワクワクしながら進むといきなりコバイケソウ真っ盛りの湿原へ飛び出て、思わずみんなの歓声が上がる。
ガスがかかった湿原に群生するコバイケソウが幻想的な雰囲気を醸し出していた。
湿原は二つあり、もう一方の湿原へも足を運ぶ。時折ガスの合間からチラッと姿を見せる白山。全貌が望めたらまさに山上の楽園!って感じだったが…  でも今日の雰囲気もメルヘンチックで趣がある。
池塘を覗くとアカハライモリが沢山泳いでいた。モリアオガエルの卵も2つ確認。
白山は顔を見せてくれそうもなく、肌寒いので名残惜しいが楽園を後にする。
下りは昔作業道だったらしい踏み跡を辿る。不明瞭な箇所は尾根に上がったり微妙なトラバースを駆使したりで意外と時間がかかる。
登り3時間半、下り4時間と下りの方が苦労した感があるが、14時半には車止め着。ぬかるみ多く、足回りはドロドロだったが楽しい一日だった。
判官堂湿原はなかなか簡単には辿り着けないからこそ、忘れ得ない風景としていつまでも心に残りそうである。
梅雨の合間の充実した山行に同行させていただき、ありがとうございました。