ザクロ谷(偵察)

日程:2021年9月5日
山域:ザクロ谷(偵察)
メンバー:T原・T野
金沢 5:30 
大日岳登山口 8:11
牛の首 9:07
大日平山荘 10:13
少し先の登山道をよこぎるザクロ谷から下降 F34を見に行く
大日平山荘 16:12
大日岳登山口 17:37
駐車場 17:43
18時のゲートが閉まる前に通過できた

昨年2020年はザクロ谷を完全遡行できたパーティがいくつもあり、彼らの記録を読んでいると
 8月下旬 F34の人工登攀部分の最後のリングボルトが抜けてトラバースが難しくなった。
 9月下旬 F34のリングボルトのリング部分が抜けてなくなった。
ということが分かった。
今年2021は記録はでてないので(その後、水量の多い中で1パーティーが抜けている事が分かった。超強い!)、2020年9月下旬のパーティが最後の記録で彼らはリングボルトを打ち直す必要があるかもしれないと書いていた。
F34は皆さんチョンボ棒を使って通過しているのでリングがないとチョンボ棒が使えず通過できなくなっているのかもしれない。
そこで現場を見に行くことにした。
大日平山荘から15分くらい登っていくとザクロ谷と交わる。そこから降り出す。
しばらくするといきなり泳ぎを強いられる。
私は甘く考えてウェットスーツは来ていなくて普通の沢の恰好、、泳ぎは考えておらず寒さに震えました。。T原さんはちゃんとウェットスーツを着ていた。
泳いだ後がすぐにF40 である。
ハンマー投げの垂直滝。。
余りいい支点になる立木がないので右岸に上がり立木で下降することにする。
しかし登っているのでロープがどれほどいるかわからず、ずいぶん時間をくった。
ずりずりの垂直泥壁に残置ロープ25mを残す。
F39かF38  途中わりと苦しむかもしれない2mくらいのCS滝の横のしょぼいダケカンバから残置スリングを残す。
このあとしばらくのどかななめ風景が続く。
F37 幅広の台形状滝 これは登れそうでもあるがボロボロでぬるぬる。すぐ近くに支点が取れないがT原さんが少し離れた立木で支点をとり20mロープを残置。
F36 ミニF37 小さいがぬるぬるして悪い。ここにも20mロープを残置。
時間はもう14時くらいになっていて時間はあるのか不安になってきた。
ゲートが18時に閉まってしまうし、予報では12時から雨だった。
またしばらく行くと F34が現れた!
観察すると最後のPが残した残置カラビナの垂直方向下にリングボルトが2つある、下の方の一つは新しいように見えた。。
その下は岩がすこし膨らんでいるため見えないが、縦リスが走っていてそこにエイリアンをかましてチョンボ棒でリングボルトにかけるタクティクスを去年の人たちはとっている。
最後のリングボルトが抜けたところはわからないが、現在ある最後のリングボルトと滝の落ち口の間に縦リスがあるのが見えた。
F34を見ると想像していたよりももっと険悪な様相におびえつつ、安全にザクロを楽しめるようにもっとボルトがあるといいのにとおもったが、初登者は数百個のボルトを連打したらしいがザクロの泥とも岩ともつかない性状の谷ではほとんど何も残っていない。
残置ロープをたよりに登山道まで戻る。
F40横の泥壁をあがったところで雨になった。
ゲートがしまる18時前のぎりぎり17時50分にゲートを通過。。
マンボウのせいでどこも断られてコンビニで弁当を買って食べました。。
帰ってからGPSを見ると、F34は上半の真ん中より始まりに近い場所に位置しているとわかる。。ザクロ谷上半F10からF34までがこんなに短い距離に凝縮されているのだなあ、、と改めて絶句しました。
F34

F37-2

F40

F40枝沢

F40巻き