南ア 尾勝谷塩沢右俣(アイス)

日時:2022年2月11~12日
山域:南アルプス・尾勝谷塩沢右俣
メンバー:S木・T野・T原(報告)

2/11
10:10 尾勝谷出合
11:00 大堰堤
12:25 塩沢出合
16:10 二俣(BC設営)
17:25 トレース付けから引き返す

2/12
06:40 二俣BC発
08:00 F2
09:20 F3
10:20 下降開始
11:30 二俣BC撤収
14:50 大堰堤
16:30 尾勝谷出合

南のアイス。人の記録を見るとアプローチは楽に雪の無い谷を歩いている。だが我々が訪れた時は一面の雪景色。先行パーティーの踏み跡があるものの、全装を担いでの歩みは重い。もくろみでは1日目は二俣にテント設営してから、どちらかのF2くらい一本登れるかと思っていたが甘かった。雪が深くて我々が行く右俣のトレースを少し付けるくらいで終わった。その間に水は出ておらず、大きめのツララを採取してそれをとかして水作りをした。
暗くなる直前にテントに戻り、T野さんお手製の美味しいカレーをいただく。S木さんのおつまみのセンスが素晴らしい。

二日目、沢の暗い中でのラッセルは避けたい思いと、最後のF10までは時間的に難しいだろうという思いがあったのか無かったのか…皆で寝坊して明るくなってから出発する。
昨日付けたトレースまでは順調だったが、それ以降は予想通り深い雪に阻まれ、場所によっては腰ラッセルも強いられた。それでも大きな氷(F2)が見えてくるとテンションも上がる。
皆お互いにリードを譲りあっていたが、T野さんとT原がじゃんけんして、勝ったT原がリード。左はツララ状、右はバーチカル…くらげ氷にビビりながらも氷瀑の真ん中を登る。二本目のスクリューをセットしてグランドはなくなりホッとする。それで気が抜けたのか3本目セット手前で足がはずれて(崩れて?)フォール。右アックスを残しリーシュで止まる。左アックスと右のリーシュを手に巻き付けながら登り返す。下段登りきりテラスの雪をラッセルして、上段を難なくこなして二人を迎える。
F3はS木さん。さすが安定した登り。ツララ状の氷が重なる壁なので長めのスクリューが良いようだ。左利きのS木さんのフォローはスクリューの回収がやりづらい。時間も押してきているので、ここF3までと割り切ってザックは担がず身軽に登る。やはり楽しい。

帰りもトレースをたどるが積雪と渡渉と重荷で時間がかかる。大堰堤は右岸にホールドが打たれていて、行きの左岸側よりも楽に登った。どちら側も堰堤からの下りは懸垂する。尾勝谷出合に置いた車に帰ったのは16時半だった。
次は雪の少ない時にトライして最後まで行きたい。