犀川源流二又川シンノワキ谷

念願の二又川にシュプールを残すことができました。
苦労したけどものすごくうれしいです。

日時:2022年3月12日(土)
メンバー:T橋、K村、T谷
山域:犀川源流二又川シンノワキ谷

コースタイム
2:50 セイモアスキー場発
4:30 奥三方山西尾根取付
10:05 奥三方山
10:40 シンノワキ谷滑降最終地点(H1280m)
12:05 奥三方山
15:30 松尾山
16:55 セイモアスキー場着

早朝2時半にセイモアスキー場に集合し、ヘッドランプを灯し林道を歩くが、妙に気温が高く雪が腐り気味。内尾谷に入るとその傾向が顕著となり、ところどころ際どいトラバースを交えつつ尾根への取りつきに向かう。
途中、シールトラブルでT谷くんは離脱し、2人となる。
尾根は出だしはかなり急登であるが、雪が緩んでおり、板を脱がずに登ることができた。地形図での見た目よりもアップダウンの激しい尾根で、まき道を間違えるなどして時間をロスする。
尾根は直海谷と瀬波川に挟まれており、アップダウンを避けるため瀬波川側を巻く予定であったが、雪庇の張り出しが大きく、尾根沿いに登り続ける。
途中、前日のものと思われる松尾山から続く尾根伝いのトレースがあり、このトレースを参考にさせてもらうが、1547mのピーク(大原山 通称だまし三方)で途切れて、その先は自力でルート取りを考えて進む。予定時間よりも1時間遅れで奥三方山山頂に到着し、そのままシールを付けたまま二又川源頭の鞍部に滑り込む。
シンノワキ谷を鞍部から眺めた瞬間、予想よりも美しく感じることができず少々唖然としてしまう。正直、証拠づくりのための滑りといった感じでスタートするも、ワンターンごとに喜びが沸きだしてくる。そうなれば、どんどん滑ってしまう性格であるが、時間も押しており、帰りも行きと同じくらい時間がかかることも考え、山頂から600m程度下った地点で切り上げる。
谷の中でしばらく休憩し、楽しく鞍部まで登り返し、改めて奥三方山の頂上から帰路を眺めるも、アップダウンが多く快適な滑りは一切あきらめ、内尾谷の林道の状態も悪化していることが予想されたことからシールを付けたまま、松尾山を経由してセイモアスキー場に戻ることにする。
先行者のトレースがうっすら残る松尾山への行程。地図で見るよりも現実は遠く感じる。山行の終盤にさしかかるも、小さなアップダウンが続き、あげくは150m標高を下げると同じく150m登り返すというなかなかストロングなコース。先行者のトーレスが山頂までつながっていなかった理由が良く理解できた。
それでも、心を無にして足だけを動かし続け、山スキーの機動性に感謝しつつ、静まりかえったセイモアスキー場のゲレンデをよたよた滑り下山した。