塩見岳

日にち:2022年3月10〜12日
山域:塩見岳
メンバー:I垣 他2(チャムランK市、ベルグラF田)

3/10 快晴
積雪により車が入らず冬季ゲートより1.5kmほど手前からのスタート。
林道は緩んだ雪で予想以上に体力も時間もかかる。夏の大鹿登山口をスタートできたのは13時過ぎていた。
トレースはもうなくなりピンクテープと雪の段差で夏道を推測しながら辿る。夏道を外すと腰近くまで埋まることも。登山道はトラバースが多くて標高差がなかなか埋まらない。夕方まで頑張ったけど2248mのゆるいピークで16時半、1日目は終了。

3/11 快晴
テントを5時に出発。三伏峠に着いたのは7時半。夏道なら10分の三伏山までも30分くらいかかった。
その後は登り返し本谷山へ。ぐるっと回り込んでの塩見岳への道のり。膝くらいまでの緩んだ沈む雪のラッセルが続く。本谷山から下り、権右衛門山の樹林帯をトラバースしながらゆっくり標高を上げる。
塩見小屋への稜線に上がる頃にはもうぐったり。小屋は雪の下で屋根の一部だけがチラッと見えている。
小屋を過ぎてひと登りしたらやっとアイゼンを着ける。目の前は山頂に向かう稜線。K市さんは写真を撮るというのでF田さんと2人で山頂に向かう。
岩稜帯もやはりトラバース。目の前に見えた山頂は意外に遠くて小屋から1時間近くかかって14時、東峰に到着。
下山は念のためハーネスを装着しロープも準備したけど大丈夫だった。途中でK市さんと合流する。
軽い高山病か息がずっと苦しい。本谷山の辺りで夕陽を迎える。手足は冷たく数歩歩くたびに吐き気が出てなかなか進めない。三伏峠からは標高が少しずつ下がり呼吸は楽になってきたけどトラバースに足を滑らせないよう気をつけて歩く。K市さんも最後は吐き気と闘っていたらしい。
テントに着いたのはなんと22時。
2人には感謝しかありません。
今夜は豚の味噌鍋。ガスを焚いて暖かい鍋を食べればもう回復。あの吐き気はやはり低体温だったのか。0時半、就寝。

3/12 快晴
6時半起床。明るい朝。朝食を食べてテントを撤収。登山口までの下りは早い。そして、また核心の林道…。
気温上昇と共にさらに雪は緩みトレースも踏み抜く。最後まで何の修行か。それでもテントから5時間で車に戻れた。

今回はちょっと無理してしまったけど心強いメンバーの下、良い経験になりました。本当にありがとうございました。