白山 小桜平避難小屋ベース

灯台下暗し。北部白山は素晴らしいエリアでした。

日時:2022年5月3〜4日
山域:白山 小桜平避難小屋ベース
メンバー:T橋、S田、他1
行程:ホワイトロードゲート5:00〜楽々新道〜11:45小桜平避難小屋13:10〜丸石谷左俣(ハバの谷)滑降〜15:45小桜平避難小屋6:50〜9:50七倉山鞍部10:10〜丸石谷右俣(滝川)滑降〜清浄ヶ原〜12:30小桜平避難小屋13:00〜楽々新道〜17:50ホワイトロードゲート

ホワイトロードゲートから楽々新道の登山口まで久しぶりに泊まり装備を担いで歩く。登山口まで雪はなく、登山道に入っても1360mあたりでやっとでスキーを履くことができた。歩くのに飽きたころ小桜平の避難小屋に到着するが、小屋は広い雪原にポツンと静かに存在し、雰囲気すこぶるよろし。
しばし休憩後、下見がてら見返坂上部2260mあたりまで足を伸ばすが、前日の降雪により新雪が残り、主稜線の山々は5月だと思えないくらい白く美しい。偵察後、新雪の残る丸石谷左俣を1900mあたりまで滑り、右岸の斜面を登り返して避難小屋に戻る。

翌日はかなり冷え込み、風も強いため、雪面の緩むのを待ちつつ、のんびり出発。昨日のトレースをたどり七倉山を目指すが、急斜面ではアイゼンラッセル。清浄ヶ原上の2415mピークを巻きつつ七倉山の鞍部にたどりつくも、時間が早すぎたのか雪面がカチコチ状態であったため、登頂は次回へ持ち越すことに決定し、サブプランの丸石谷右俣を滑ることにする。
右俣の雪は硬すぎず、柔らかすぎずのちょうど良い状態で楽しく滑る。傾斜もほどほどで、これまでマニアックな計画につきあってきたゲスト曰く、初めて山で楽しく滑ることができたとのこと。1900m付近で谷割れもあり、そこから清浄ケ原をトラバース気味に小屋に戻る。清浄ケ原は地形図でみてもそのなだらかさに心が休められるが、実際はそれ以上であり、なんとも言えないすばらしい雰囲気はかなりクセになりそうで、是非とも無雪期の様子も見に来たいものである。
楽しいお散歩後、小屋で帰り支度を済ませ、下山開始。1360mまでスキーで滑ることができ楽々モードだったが、そこから先は精神的にもかなりしんどい模様。板をつけたザックが枝にからまり、ザックを下ろせば猿の糞まみれになるほか、岩に靴をぶつけてブーツのパーツを破損させるなど不快なきわまりなし。登山道が終わっても、これでもか!というくらいに林道も長く、ヘロヘロになりながら歩き続け、やっとでゲート着。

今回のGW山行で出会った人は1人だけであり、ほぼほぼ貸切状態で静かな山を楽しむことができた。この入下山の不便さが、静寂性を保つ秘訣なんだと思う。ちょっと不便な北部白山は身近な秘境感があり、犀奥とあわせ、今後も通うことになりそうな予感です。