有明山黒川沢妙見滝アイス

日にち:2023年2月4-5日
メンバー:S木・T野(報告)
山域:有明山黒川沢妙見滝アイス

行く前からいろいろな誤解があった山行。
まずいったん日帰り計画がつぶれ、直前にS木さんが付き合ってくださることになった。
行きたいところ?
ありあけやま、しゃくじょう、中千丈!
有明山に入った信州大の学生と会って彼はトレースがあると言っているといわれ、行ったことないし有明山に行こう!ということに。
鈴木さんのいう有明山は深沢正面壁で私の考えていた有明山は黒川沢だった、深沢?なにそれ?
アイス本(最近出た改訂版)にあるというので写真をおくってくれたが、、読めない。
ググってもほとんど情報がない。あるのは「富山起点!楽しい山登り」のみ。。これは読まないほうがよい。

2月4日 深沢正面壁アプローチ敗退
とりあえず私は遅刻して7時10分ごろ有明山神社に集合。
観音峠まで泊り装備を背負って歩く。
深沢正面壁右股大氷瀑。あれだろうなっていうのが車道からみえる、、
うーむ氷結わるそう、、ほとんど雪の様だが、登れそうな感じがしないので泊り装備はここにおいて登り装備だけにしてとりあえず沢へ降りる。
悪い予感は当たる、これ渡渉できるの?
水量が多くしっかり凍ってくれてないんでドボンしたら溺れて死ぬかもしれん。
おびえながら何とか対岸へ
しかし深沢への入り口がたった壁なので入れない、、
どこにトレースがあるのだ?
急な壁をのぼって少し緩いところから懸垂下降か、、
うーん、時間ももう11時だし、無理して谷に入ったら出れなくなるしなあ
やめよう。S木さんのいう信州大の学生の話はわたしには深沢じゃなくて黒川沢の話をしたんだと思います。
だって「富山起点!楽しい山登り」が2018年初登ルートですよ、
それが何度もトレースされてるわけがない。。
で荷物を背負って黒川沢へむかう。
圏外だし前見た記録の記憶しかないがとりあえず表参道を歩いてるとこおった滝がたくさんあるらしいですよ。
表参道の入り口あたりでテント。
S木さんからすごくおいしいビールをごちそうになる。

2月5日 有明山黒川沢妙見滝アイス
2時間以上登っていくと滝が凍っていた。
でかい!これ妙見滝かなあ?ちがうよね、地図だともっと上だもんね、
でももうこれでいいよ、これを登ろう!
(後で記録を見るとこれが妙見滝F1(70m)のようでした。地図がまちがってる)
ということになり、スクリューがたくさんいる。
S木さんのスクリューは個性的で畏れ多いため、S木さんのスクリューはご自分で使うのが良いと考えS木さんに登っていただく。
さすがS木大先生、スクリューが効いてないと叫びつつも危なげなく登られました。
私も回収に苦労しつつ登る。
次の2P目は短くてたいしたことなさそう。
これが行ってみると乗ったら壊れそうなアイス板に厚く雪が載ってる不安定でべちゃべちゃになるやつで、バイルで叩くとアイス板ごと滑り落ちそうなため、タコになったつもりで体重を分散させながら登る。
プロテクションにする木を求めるもラッセルが大変。
次の滝をみるとしょぼいためもうこれで降りようということに。
大先生が先行してくださるが、ロープがはったまましばしの時が立った。
ついたー?ロープが引けません!
雪にうもれたロープを掘り出して引いてもらったら引けた。
自分が降りていくとこの滝大きかったのねとたまげる。
60mいっぱいでぎりぎり届いた。
滝の真ん中が大穴でS木さんはこの穴にいちどはいってからまた出て時間がかかっていたらしい。
上から見るとこの滝かなりやべえ、右から登ってよかったよ、
最初真ん中の凹みを登って左に抜けようかなというラインもあったんだけど、それをやったら穴に落ちてたかもしれない。
登山道を登るとまだ白河の滝とかあるらしいがこれで下山しました。

S木大先生のおかげで有明山に行く機会を得ましたが、、
大体記録のないところは登れる状態になることが少ないのでしょう。。
「富山起点!楽しい山登り」で”空振りがあるかもしれないが”の和訳”登れる状態にあることはまずない”ってことですね。。
帰ってから沢登の記録はあったので読んでみると、かなりニッチな山屋が行くところのようです。凡人にはとてもとても。
行かなくてよかったーと安堵したことでした。

渡渉地点

深沢正面壁の大氷瀑

妙見沢F1