日時:2018年3月31日~4月1日
山域:立山・黒部
メンバー:K村、A瀬、(T原)
黒部横断 山スキーは、長年の憧れプランです。
今年はメンバーにも恵まれ、日程もやりくり出来そう。これは行くしかない!
しかし北陸から黒部横断をしようとすると、スタート地点の大町まで回る手間と、下山後の車の回収に手間がかかりすぎる。
よくよく考えれば、立山駅をスタートして大町に下山とする方が、北陸の岳人にとっては自然なルート取りと考えられる。
核心は下部の林道歩きがメチャクチャ長くなる事。という事で2週間前には下見もした、ヨシ、気合を入れていきましょう!!
3月31日(快晴)
4:00 立山駅-9:45 湯川谷-16:40 ザラ峠-18:00 テン場(h=1900付近)
各自軽量化に努めたザック(13~14kg)を背負い、立山駅のゲート前を出発。
2週間前より雪は随分少なくなったねー。
下見で確認した「天鳥トンネル」を抜け、順調にシールで進む。
しばらく歩いた所でT原さんが「兼用靴が足指と干渉して痛い」、と不調を訴える。しばらくガマンしたが「この長丁場には不安がある」、と言う事でT原さんは悔しくも途中敗退。共同装備をもらってココでお別れです。
2人で常願寺川から湯川谷へと歩を進めるが、今度はA瀬の兼用靴も足指に干渉して痛くなる。兼用靴を脱いでインナーを脱着すると当たりが変わってマシになるが、しばらく歩くとまた痛くなる。兼用靴の脱着をしながらパワフルなK村さんに付いていく。
14:20頃、昨晩の睡眠不足から猛烈に眠くなり歩けない。
「 スミマセン、どうしても眠いです」とゴロンと横になり30分程の仮眠。ふースッキリです。
と、そんな事で予定より大幅に遅れてザラ峠に到着。
シールを剥いで陽が落ちてカリカリの中ノ谷の斜面を下っていく。
h=1900付近に雪崩の心配の無い箇所を見つけて整地し、テントを張る。
軽量化の食事をさっさと終え、シュラフ(3シーズン用)に潜り込み就寝。
寒かった~。
4月1日(晴)
4:40 出発-5:44 黒部湖-7:40 針ノ木谷-15:00 針ノ木峠-18:00 扇沢
簡単な朝食を済ませ、ツボ足で歩き始める。
谷割れの斜面トラバースがありアイゼンを履いて通過。
心配した滝は完全に埋まっており簡単に通過できた。
「この時期で滝が出ていないとは思わなかったです。ラッキーですねー♪」と2人で喜び合う。
黒部湖は思ったよりも水流が出ているが、水深の浅い所をネオプレーン靴下+アウターシェルで通過(アウターは水の抵抗を受けるので正解か不明)。
思ったほど水温は冷たくない。
対岸に渡り、針ノ木谷へ。
ここで昨日のスキートレースを発見。「中ノ谷ではパーティーに会わなかったけどなー?」「敗退したんですかね?」と話し合う。
(山スキーMLで、ヌクイ谷を上った事が後に判りました。)
針ノ木谷は雪融けが進み、何度も何度も渡渉をしながら上っていく。
昨日のトレースがあってルートファインディングが大変に助かります。
h=1900 から谷が広がって雪も繋がってくれる。
針ノ木峠に到着し、後は針ノ木雪渓を下るのみ。
の筈が、大沢小屋から扇沢までのルーファイに時間がかかってしまう。
沢通しで堰堤を越えていくのも雪が繋がっているか不安、という事でGPSで登山道に近いルート取りで行く。
日暮れ直前に扇沢にヘロヘロになって下山。
扇沢から日向山ゲートまで歩き、呼んでおいたタクシーを信濃大町駅まで飛ばしてもらい、金沢に帰る最終の電車(20:14)にギリギリ飛び乗り、食事もとれないまま帰沢。
クタクタになりましたが、念願の黒部横断を果たせて大満足です。
今回の逆ルートは、林道歩きがひたすた長い。
これはメジャールートにはならないだろうなー。。。
山域:立山・黒部
メンバー:K村、A瀬、(T原)
黒部横断 山スキーは、長年の憧れプランです。
今年はメンバーにも恵まれ、日程もやりくり出来そう。これは行くしかない!
しかし北陸から黒部横断をしようとすると、スタート地点の大町まで回る手間と、下山後の車の回収に手間がかかりすぎる。
よくよく考えれば、立山駅をスタートして大町に下山とする方が、北陸の岳人にとっては自然なルート取りと考えられる。
核心は下部の林道歩きがメチャクチャ長くなる事。という事で2週間前には下見もした、ヨシ、気合を入れていきましょう!!
3月31日(快晴)
4:00 立山駅-9:45 湯川谷-16:40 ザラ峠-18:00 テン場(h=1900付近)
各自軽量化に努めたザック(13~14kg)を背負い、立山駅のゲート前を出発。
2週間前より雪は随分少なくなったねー。
下見で確認した「天鳥トンネル」を抜け、順調にシールで進む。
しばらく歩いた所でT原さんが「兼用靴が足指と干渉して痛い」、と不調を訴える。しばらくガマンしたが「この長丁場には不安がある」、と言う事でT原さんは悔しくも途中敗退。共同装備をもらってココでお別れです。
2人で常願寺川から湯川谷へと歩を進めるが、今度はA瀬の兼用靴も足指に干渉して痛くなる。兼用靴を脱いでインナーを脱着すると当たりが変わってマシになるが、しばらく歩くとまた痛くなる。兼用靴の脱着をしながらパワフルなK村さんに付いていく。
14:20頃、昨晩の睡眠不足から猛烈に眠くなり歩けない。
「 スミマセン、どうしても眠いです」とゴロンと横になり30分程の仮眠。ふースッキリです。
と、そんな事で予定より大幅に遅れてザラ峠に到着。
シールを剥いで陽が落ちてカリカリの中ノ谷の斜面を下っていく。
h=1900付近に雪崩の心配の無い箇所を見つけて整地し、テントを張る。
軽量化の食事をさっさと終え、シュラフ(3シーズン用)に潜り込み就寝。
寒かった~。
4:00 立山駅の林道ゲート前の駐車場を出発 |
4:53 「天鳥トンネル」の立山側には門がありますが、簡単に乗り越えられます。 |
5:38 林道は所々デブリもあり |
6:53 T原さんは悔しくも敗退。T原さんの分もガンバリマス!! |
7:31 前回間違えた、湯川谷と真川との分岐 |
8:30 湯川谷の大デブリ。2週間前よりもデブリは大きくなってました。 |
9:46 工事基地?を過ぎた辺りは広くて歩きやすい |
10:03 泥鰌池の手前で堰堤で進めなくなります。 |
10:22 地形図の左岸上に見える林道を目指して斜面を上ります。 |
11:54 この橋は渡らず上流の堰堤を巻いてスノーブリッジで渡りました。 |
12:23 このモクモクは!? |
12:28 温泉です!! 刈込池の上部の温泉マーク |
14:17 温泉マークの上からようやく谷が埋まります |
15:07 上部は少しデブリも |
16:40 予定より大巾におくれてザラ峠に到着。 |
16:56 陽が陰ってカリカリ気味の中ノ谷へ。斜度が無いので安心 |
17:41 デブリもパックされて滑りは楽 |
雪崩の危険の無い場所を選んでテントを張ります。軽量化のためフライ・内張りはナシ。 |
![]() |
1日目のGPS軌跡 |
4月1日(晴)
4:40 出発-5:44 黒部湖-7:40 針ノ木谷-15:00 針ノ木峠-18:00 扇沢
簡単な朝食を済ませ、ツボ足で歩き始める。
谷割れの斜面トラバースがありアイゼンを履いて通過。
心配した滝は完全に埋まっており簡単に通過できた。
「この時期で滝が出ていないとは思わなかったです。ラッキーですねー♪」と2人で喜び合う。
黒部湖は思ったよりも水流が出ているが、水深の浅い所をネオプレーン靴下+アウターシェルで通過(アウターは水の抵抗を受けるので正解か不明)。
思ったほど水温は冷たくない。
対岸に渡り、針ノ木谷へ。
ここで昨日のスキートレースを発見。「中ノ谷ではパーティーに会わなかったけどなー?」「敗退したんですかね?」と話し合う。
(山スキーMLで、ヌクイ谷を上った事が後に判りました。)
針ノ木谷は雪融けが進み、何度も何度も渡渉をしながら上っていく。
昨日のトレースがあってルートファインディングが大変に助かります。
h=1900 から谷が広がって雪も繋がってくれる。
針ノ木峠に到着し、後は針ノ木雪渓を下るのみ。
の筈が、大沢小屋から扇沢までのルーファイに時間がかかってしまう。
沢通しで堰堤を越えていくのも雪が繋がっているか不安、という事でGPSで登山道に近いルート取りで行く。
日暮れ直前に扇沢にヘロヘロになって下山。
扇沢から日向山ゲートまで歩き、呼んでおいたタクシーを信濃大町駅まで飛ばしてもらい、金沢に帰る最終の電車(20:14)にギリギリ飛び乗り、食事もとれないまま帰沢。
クタクタになりましたが、念願の黒部横断を果たせて大満足です。
今回の逆ルートは、林道歩きがひたすた長い。
これはメジャールートにはならないだろうなー。。。
4:39 ヘッテンを灯してツボ足で出発 |
5:00 谷が割れててイヤラシカッたので、アイゼンをつけてトラバース |
7:39 滝場と思われる箇所。雪が繋がってくれていました。 |
5:40 黒部湖が見えてきました!ドキドキ |
5:59 ついに黒部湖の上に立つことが出来ました!! ワーイ |
6:36 ネオプレーン+アウターで渡渉。膝程度で心配したほど冷たくない、水流はそこそこ強い。 |
7:57 針ノ木谷へ |
8:05 飛び石で渡り、 |
8:18 渡渉したり、 |
8:50 橋を際どく渡ったり、 |
10:25 デブリを越えたり、 |
12:15 バックリと水流が出ていたり、と時間がかかります(泣) |
12:38 h=1900あたりでようやく谷が埋まりました |
13:42 シールで上りやすい斜度です |
14:02 上部はやや急になります |
15:01 針ノ木峠にようやく到着です |
15:28 針ノ木雪渓にGo! |
足をプルプルさせながらドンドン滑っていきます。 |
17:19 扇沢まで楽に行けると思いましたが、シールをつけて登山道沿いに戻る事に |
18:09 扇沢にようやく到着です。クタクタ。けどこれから日向山ゲートまで歩く為、ズックに履き替え中。 |
![]() |
4月1日のGPS軌跡。バッテリー残量が減った為、針ノ木峠で軌跡が終了 |