【山行報告】前穂高岳・北尾根(慶応尾根経由)

GWの後半、好天が約束された二日間で、前穂に北尾根から登ってきました。

日時:2019年5月6日(土)~7日(日)
山域:前穂高岳・北尾根(慶応尾根経由)
メンバー:S田、A瀬、H多、T原

前穂高岳の北尾根を全部歩いておきたいと思い、慶応尾根からのアプローチ。この二日間は両日とも晴れ予報。青空のもと上高地を歩き出す。パノラマコースから慶応尾根に取り付くが、パノラマコースは雪の下。適当に尾根に登り上げ、慶応尾根で北尾根8峰へ。8峰からは穂高のパノラマが広がり、眼下には涸沢テントの花畑。明日登る北尾根の稜線も見渡せる。ここでテントを張り、外で水を作りながらのんびり過ごす。




2日目は5時半に幕営地を出発。7峰・6峰を越え、5・6のコルまで2時間は少し遅れ気味。5峰も越え、4峰からが本番。岩雪ミックスでアイゼンをガリガリ言わせて登る。せっかく高度を稼いだと思ったら、またコルへ下降。S田さんの新しい冬靴がアイゼンと相性が悪く、細引きで応急処置をする。日が高くなるにつれ、雪も腐って足元も不安定になってくる。核心の3峰はロープを出す。1ピッチ目はS田さん。夏ならクライミングシューズで快適だが、アイゼンをはずして冬靴でも、やはり難しい部分がある。2ピッチ目はT原。ロープいっぱいギリギリ、ピナクルで支点を取る。3ピッチ目もS田さんにお任せ。アイゼン&冬靴ではこんなに怖いルートなんだと、完全に舐めていた自分を反省。2峰の下降は安全をみて懸垂で降り、ひと登りで前穂山頂に着く。時間を見ると14:50。予定より大幅に時間が掛かっている。上高地18時の最終バスに間に合うか微妙な時間。とりあえず急ぎ、ダイレクトルンゼから奥明神沢で岳沢に降りる。雪はグサグサだが、雪団子に泣かされる事は無かった。上高地へは18:20着。復路のバスチケットを捨て、タクシーであかんだな駐車場へ戻る。ひらゆの森で汗を流し、腹を満たして帰沢。






終始好天で風も無く、条件に恵まれたが、久しぶりに重荷を担いでのバリエーションはくたびれた。