開津谷(敗退)

 日にち:2022年7月1日
山域:開津谷(敗退)
メンバー:T橋、K村、T谷

ここ4年ほど沢に入る目的は「釣り」となっている。
この「釣り」の今年の裏課題は「滝の上を釣る」である。
今回の狙いはK村さんの幼少期の思い出の詰まった開津谷。

早朝、境川ダム脇の崩壊した作業道経由で入渓し、上流へ向かう。10基の堰堤を巻きつつ、あっけなく魚留滝到着。
国土地理院の地図よりも標高差で40mほど低め。
今回はロープと登攀具も持参し、魚留滝を登る予定であったが、どうみても落ち口付近にプロテクションを取るためのリス、クラックが見つからない。
かつては突っ込んで、その場でなんとかしてはずだが、20分ほど逡巡し、直登はあきらめ巻道探しに切り替える。
「沢登り」ではなく、「釣り」が目的であるから、合理的な判断ではあるが、自身の腰抜け具合に悲しくなる。
巻きの途中で、滝上の状況を確認すると、ところどころに雪がべったり残っている。下をくぐることも上を歩くことも難しそうなスノーブリッジも確認できたことから、滝上の探索は秋に持ち越し。

県内の沢でも、滝上の探索候補はまだまだある。
滝を登って釣るか、巻いて釣るか。
沢屋なら当然登って釣るのであろうが、今後は、いにしえの杣道を探索しつつ、安全な巻きスタイルでの釣行に切り替えることにしたい。