御在所岳前尾根・中尾根

日にち:2022年8月27~28日
山域:御在所岳前尾根・中尾根
メンバー:T原、T野・(M本)

8月最後の週末。天気予報に翻弄され、ザクロ谷→錫杖岳→御在所岳クライミング、と変遷。前日に決定しため御在所はどういうところか調べてないまま来た。
わたし(T野)とM本さんが御在所は初経験。 T原さんのみ経験者。

8月27日
とりあえず初心者向けという前尾根に向かう。
じゃんけんしてT原、M本さん、T野の順でまわして3巡目でやぐらを登り終えて終了。
前尾根は簡単すぎてつまらないと聞いていたが各Pに登る選択肢がいくつもあり、強点を攻めればワイドクラックあり、フレア気味で湿ったクラックのリードでは2回も転げ落ちたりとなかなか楽しめた。各自まんぞくしたもよう。
蒸し暑くて汗でべたべただったのでお風呂に入れるのがとてもありがたい。
夕食は鶏のから揚げ宮崎県風。ナスのゴマ油炒めがおいしい。地元のクライマーの方たちや東京から来た2名の若い女性クライマーとお話し、小屋の常連さんがヒル避けについて教えてくれたり楽しい夜を過ごす。

8月28日
6時前から朝食を用意していただき朝食後は小屋の前にコーヒー迄用意して下さる。藤内小屋最高!
荷物を置かせていただき7時前に出発。中尾根はアプローチがわかりにくかった。トポなどを読みながらツルネのコルまで登る。
このあとP3の頭に回り込むとあるが、最初マイナスの滝側を探していたので分からず諦めてP2から登ろうか、という話になってからP3の一壁側に回り込んでみるとアンカーがあった。
そこから降りてまた少し登り返しP4の頭のアンカーまで降りるがこれもちょっと怖い感じであった。途中すぐにアンカーがあったがこれは中間ピッチのアンカーだろうと通り過ぎて、P4のとりつき迄懸垂するが投げたロープが藪にひっかってかなり時間をつかって外す。
私がロープから外れてから待っていた2名がやっととりつきまで懸垂下降。私が引っかかったロープと戦っている間にあとの2名は寒くなってしまった模様。
再度じゃんけんするも結局昨日と同じ順番で登る。
P4 出だし T原さん
P4 後半 M本さん
P3 T野
このあと懸垂でツルネのコルへ達する。
P2を見ると崩壊したそうでT原さんの登った時とは様子が違っているらしい。
懸垂の前に観察したところでは左のクラックの走るハングから左にフレアーが横に走るところを歩いて回り込み、大きな斜上ハングを登っていくのだろう。
ただハング下のアンダーcrackにはカムが決まるがこれだけだとグランドフォールする。
最初のシンクラックはBDの0.2か0.3くらいしか入らず、リーチのあるM本さんに0.2を1本いれてもらい自分がいくが、シンクラックは少しフレア気味でやや不安なのでもう1本0.3カムを入れて荷重テストをして外れないことを確かめる。
ハングに立ち上がると0.75のカムを決めてから手を伸ばしてボルトにクリップ。
これで安心。
トラバースして斜上クラックに入ってしまえば驚くほど容易。
0.75と1番を2個いれてアンカーに達する。
M本さんがシンクラックに指がはいらなくて登れないというのでアブミを使ってみたらというがそれでもダメみたい。とりあえずT原さんに上がってきてもらう。
M本さんは「待ってる」と言っていたが、人を待たせて登ることもないので、あと2ピッチ残っていたがそこから降りることにした。
帰ってからネットで調べたら右手のハング上に何個かボルトが打ってあるところをアブミを使ってA1で登るように変わっている?らしい。『ダイレクトルート』というみたい。私たちの登ったラインがオリジナルのトラバースルートだろうが下部が崩壊したそうだ。でも登れないわけではない。5.10bくらい。しかしミスるとグランドフォールの危険があるのでグレードより怖い。
御在所はボルトも打ってあってクラックの練習になるし、今度はフェースも登ってみたいです。


P4 1ピッチ

P4 後半