剱岳 チンネ左稜線

日にち:2022年9月9〜11日
山域:剱岳 チンネ左稜線
メンバー:I垣、(ベルグラ F田)

9/9 金曜 雨
6月、7月に計画するも悪天候で延期。
今回も最初は土砂降りに近く、1時間遅らせてスタート。
全装担いで早月尾根経由で三の窓を目指しますがこんなに降るなんて…。本峰過ぎて北方稜線入ったら雪渓の近くで早々にテント設営。1日中ほぼ降っていたので、全身濡れてシュラフもダウンも乾かないまま就寝。

9/10 土曜 ガス後晴れ
5時すぎに出発。岩はまだ濡れていて向かう間に乾くことを期待するけど、それ以前に濡れた北方稜線が怖かった。三の窓から雪渓をトラバースして取付きに到着。意外に本日の核心だったかもしれない。
装備を整えて8:10登攀開始。
1P目はF田さんから。まだまだ岩は濡れているがハーケンもたくさんありルートは明瞭。ガスが晴れた瞬間は素晴らしい景色が広がっている。
核心の鼻の前で一旦休憩。ちょうどヘリが上空を旋回しており、のんびりと眺めながらオヤツタイム。
核心部は、食べたおかげか気負わずに集中して登れた。その先も足が少し細かいように感じたので行けるとこまで上がってしまう。さすがに2P分は足りなくて途中で切り、残り10mほどをF田さんが行く。ここから先なら大丈夫と楽しそうにノシノシ上がっている。その後も快適な登攀が続く。
13:40登攀終了。

チンネ頂上でびしょ濡れ登山靴に履き替え休憩。今日は貸切だから帰りは落石も気にせず懸垂できます。
16:00テント到着。まだ日差しがあるのでテントから全て出して日干しする。そして今日も雪渓から水作り。お腹を壊さないことを祈るのみ。疲れて眠りながらご飯を食べる。寝る前に見たお月様が素晴らしかった。

9/11 日曜 晴れ
長い早月尾根が待っている。パッキングしてザックを背負うと、まずは沢山の登山者がいる山頂へ。人混みを楽しんだ後はせっせと下山しました。

登攀そのものは半分はガスガスでしたが、時折見える絶景と私たちのような初心者でも何とかなる登りやすさが、このアプローチの悪さを鑑みてもチンネの人気を支えているのだなと改めて実感しました。
とにかく修行のような山行となりましたが、本当にありがたい、感謝しかない三日間でした。