白山 チブリ~別山~南竜

日にち:2022年9月4〜5
山域:白山 千振〜別山〜南竜
メンバー:M宅(雄)

市ノ瀬に前泊し、ヘッ電にて千振尾根に取り付く。ブナ林の間は、痒い所に手の届くような整備がされていて助かった。その本人、草刈機を持ったK市さんとすれ違った。それにしても今日は人が多い。
小屋で早くも疲れが出て来て、別山には予定より遅れて到着した。数年越しの計画実現に山頂で「喜びのくつろぎタイム」を考えていたが、撤回である。
目指す尾根は白山方向にアルペンチックに伸びている。無難に千振小屋撤退も頭をよぎるが予定通りに行こう。
登山道はとんがり尾根を上手くトラバースでかわし、快調に進む。途中イチゴがたわわになり貪るように食べる。今日は行動食が喉を通らずこれは助かった。
油坂の頭にて目的地の南竜が望め、緊張から解放される。ところがここからのザレたジグザグ下りはエンドレスのように続き、消耗を強いられた。やっと辿り着いた谷底で水分補給をして幾らか復活するも、コースタイム10分の筈の登り返しは笹藪+溝状ゴーロで苦戦を強いられる。勘弁してー。
台地に上がると、北ア北部のような湿原が夕方の斜光に佇み、見惚れてしまう。今日は天国と地獄の落差が激しくて心労が増す。
ようやく着いた南竜では、今頃着いた遭難予備軍と思われないように疲れを隠して受付をするが、他の泊り客無しとの事。スタッフもそそくさと引っ込んでしまい、拍子抜け。
脱水気味だったから楽しみにしていたコーラ類も全て売り切れとの事、もうお湯を沸かす元気も無くて缶ビールと行動食で夕食を済ませた。

翌日は素直に砂防から下山した。