前穂高岳 北尾根

日にち:2022年11月9〜10日
山域:前穂高岳 北尾根
メンバー:I垣、他1

11/9  7:30上高地〜13:15奥又白池〜17:00 6峰辺り テント泊
11/10  7:10 泊地〜北尾根〜14:30前穂高岳〜18:40上高地

雪のついた前穂の北尾根に行きたいねと計画。
上高地から見上げた山々はそんなに雪がついてなさそうに見えます。中畠新道の分岐ではいつもの沢がすっかり枯れてる…。標高の高いところは凍ってるんだろうと、奥又白池に寄り道して水を2Lずつ汲んでいくことにしました。
ズッシリとしたザックで気持ちを新たに5.6のコルを目指します。トラバースは、雪で踏み跡がわかりにくくなっており苦戦しました。何とか尾根にのり標高を上げると風がどんどん強くなり…。吹き溜まりではモモまで雪がある箇所も。5.6のコルは風が強すぎてテントを張れそうな場所が見つからず、6峰近くまで上がり雪ブロックとハイマツでガードしながら張ることにしました。
テントが飛ばされるのではないかとロープも使ってしっかり固定。夜中も風は凄かったですが何となく休めました。
翌朝。風はまだ強いですが天気は良いのでとりあえず5峰を目指して行ってみようと出発しました。新雪と岩の組み合わせは予想以上に手強く手足を置きづらい。それでも行けそうな感じだったので先に進む。ところが、核心は3峰なのに4峰で2回もお助けロープを出してもらうことに。これは前途多難の予感…。
核心ピッチは私が上がれず途中でリードを交代しました。3峰は3Pくらいロープを出してあがりましたがルートが何となく分かりにくい。2人ともそれぞれ行ってるはずなのに、迷いながら山頂まで上がりました。
14:30前穂登頂。時間はかかったけど怪我もなく北尾根を抜けれてよかった…。
あとは下山。重太郎新道を慎重に降ります。岩がやはり歩きにくく時間がかかる。アイゼンを外したらやっとペースが上がりました。必死に頑張ってみたけど最終バスにもタクシーにもギリギリ間に合わず。
翌朝の朝イチで帰宅しました。反省いっぱいです。これから厳冬期に向けて、自分にできることから前向きに一つずつ、取り組んでみようと思います。
なかなかシビアな山行となりましたが、強風以外はお天気にも恵まれて素晴らしい景色と経験をすることができました。
ありがとうございました。