八ヶ岳 アイス

日にち:2022年12月14〜16日
山域:八ヶ岳
メンバー:I垣、他1、(16日+1)

12月14日 雪のち曇り
天気が良くないので初心者パーティーでも何とかなりそうな八ヶ岳を狙ってみよう!と出発。
ところが。テンバまでだし、と色々持ち込んだら1人で担げないくらいの重さ…25kgはないよね、多分…苦しみながら行者小屋まで歩く。
上空はかなりの風。トレースもうっすらで降雪後は誰も歩いていない。小屋に着く頃には膝ラッセル。寒さと重さにぐったり疲れ果て、本日の行程は終了する。

12月15日  曇り/暴風
赤岳の一般道縦走も考えていたけど風と降雪を考えて、結局ジョーゴ沢で行けるとこまでアイスを楽しみに出かける。
水が流れて薄いところもあったけどごまかしながら上がれた。乙女の滝を眺める辺りから風がさらに強くなる。
最後の大滝の真下に立つと風がゴーゴー唸っている。
後続パーティーはみんな引き返してしまった。
寒いし風が怖いのでリードをFさんにお譲りするが、厳しいと降りてきた。私が登ってダメそうなら引き返しましょう…あら、何とか行けた。強風は暴風となり立っていられないくらい。大滝終了から1時間で稜線へ。風に身体が持っていかれ立てなくなり四つん這いでケルンに向かう。ケルンがなかったら硫黄岳まで行けなかったと思う。まつ毛も、ヘルメットからはみ出た帽子も髪の毛も呼気で湿ったバラクラバも全部凍っていた。硫黄岳から先は吹き溜まりがあり腿ラッセルになるところも。もちろんノートレース。樹林帯に入ったらホッとしたためか、赤岳鉱泉から行者小屋までが1番辛かった。
テントに戻ると生卵が凍って割れて、白身が寒天みたいになっていた。

12月16日 曇り
7時に赤岳鉱泉でNさんと待ち合わせ。3人で今日は裏同心に向かう。赤岳鉱泉のあたりで既に風が吹いており今日の天気も悪そう。アイスキャンディーは着々と成長中。
裏同心は後続がどんどん来てさすがに大盛況。
今日も強風でF5終わったらそのまま大同心稜を下るパーティーばかり。F5はアックスをさしたら水が溢れてびしょ濡れで一気にギアもウェアも凍る。クイックドローのゲートが開かなくてドキドキ…。
帰りはふかふか雪の大同心稜をぴゅーっと降りてあっという間に赤岳鉱泉。ここで重荷を担ぎ直し下山。

Nさんは初の裏同心、Fさんは20年ぶりという初心者パーティーでしたが、こんな天候でもこれだけ楽しめたのはやはり八ヶ岳の素晴らしいところ。
厳冬期八ヶ岳の風の洗礼も受けて、耐寒トレーニングにもなり充実した時間を過ごせました。
ありがとうございました。
アイスキャンディー

南沢小滝はもう少し




裏同心