剱岳 池ノ谷から赤谷山

日にち:2023年5月10〜12日
山域:剱岳 池ノ谷から赤谷山
メンバー:I垣、他1

5/10 馬場島〜池ノ谷〜小窓の頭手前
5/11 泊地〜池の平山〜大窓〜白萩山
5/12 泊地〜赤谷山〜ブナクラ谷〜馬場島

今年は雪が少ないから池ノ谷の雪が繋がっているうちに行きたいな、と計画しました。

5/10 晴れ
5:30スタート。先週、小窓尾根に行く時に通った工事中の取水口。端っこからあがり元々の踏み跡に合流。少し迷ったけどそれほど時間ロスすることなく白萩川に出ました。ここからは小窓尾根を巻かずに出合から直接池ノ谷に入ります。渡渉が難しく1時間近く出合付近にいましたが何とかクリア。その後も雪渓が割れていたり岩があちこちに転がっていたりと、池ノ谷ゴルジュにいる間は気を抜けなかったです。景色もなかなか迫力があり険しいです。でも夏に通過は私には厳しいと思うから見学しながら通過しました。小窓尾根1616m付近の直下が夏道トラバースの合流点。その辺りから先は穏やかな景色に。1箇所、大岩の前でパックリ雪が切れていて巻いて懸垂した以外はスムーズに雄大な景色の中、ただひたすら歩くのみ。二俣に着いたら三の窓が近く見えたけど谷が広すぎて、山がデカすぎて実際はなかなか進まない…疲れてきた頃、小窓の王の基部まで。ちょうど発射台から懸垂した地点に到着です。雪がそれほど悪くないので今日のうちに小窓まで行きたいねと三の窓に上がらず雪壁を登り小窓尾根と合流。17:00、小窓の頭手前でガスが濃くなり見えなくなったのでここでテントを設営しました。



5/11 晴れ
朝方までずっと風が強い予報だったのでゆっくりめに6:40出発。その頃には風もだいぶおさまり、心配していたガスも晴れました。小窓までの下りが難しく傾斜も強めだったので懸垂を交えてブッシュ伝いに降り、岩峰の下部、苔の生えたフィックスの隣を懸垂で降りて少し登り返して小窓到着。池の平山南峰への登り返しもロープを出してなかなか時間がかかりました。途中、ガスが濃くなりましたが先が全く見えないほどではなかったので慎重に進みました。雪はかなり緩んで危なくなってきていたので夏道というか踏み跡をメインに探しながら薮を漕いで進みました。300mほど一気に降ると大窓到着。大窓からの西仙人谷も大体は繋がって歩けそうです。200m近く登り返し小さなアップダウンを繰り返しながら白ハゲ、赤ハゲへ。無雪期とは違う景色です。池塘が美しかった場所はまだまだ雪で埋まってました。薮が酷かった白萩山は快適に到着です。17:30、この山頂で富山湾を眺めてテント設営。今夜は風も弱く快適な夜でした。


5/12 晴れ
朝はカチカチに凍ってます。6:50のんびりスタート。赤谷山まで登り返したらあとは下るだけ。ブナクラ峠までの下りは意外に分かりにくく迷いながらおりました。その先はピンクテープを頼りに夏道を辿ります。徐々に雪が消え、のんびりとした景色になってきました。途中、シラネアオイがたくさん咲いていて綺麗でした。最後は林道を少し歩いて12:00、馬場島に到着しました。


池ノ谷から北方稜線を逆に辿ってみましたがどちらにしてもルーファイがなかなか難しく今回もたくさん勉強になりました。
お天気に恵まれた3日間でした。
ありがとうございました。