Jさんと東北の山々を登って来ました。
天候はカラッとした秋晴れとはいきませんでしたが、見頃を迎えた紅葉はガスの中でもしっとりした趣きがあって綺麗でした。
日時:2025年10月4日〜7日
山域:飯豊山、吾妻山、安達太良山
メンバー:S田、他1名
10月4日(土)〜5日(日) 飯豊山
飯豊を訪れるのは30年近く前に胎内川を遡行して以来だが、さすが東北を代表する人気の山。
登山口の大日杉小屋の駐車場には既に数十台の車。ガイドツアー客も多いようだ。
6時半出発。
予報では今日は晴れ後曇り。朝方は晴れていたが段々ガスってくる。それでも山肌の紅葉の絨毯は見事。
特に1400〜1500mから上のナナカマド、もみじ、チングルマ、ウラシマツツジの赤、カエデの黄色が印象的だった。
飯豊山のどっしりと存在感のある全容も望めた。
飯豊切合小屋には11時40分着。
明日は雨予報なので、出来れば今日ピークを踏んでおきたい。泊まり装備をデポし、12時過ぎに頂上目指して出発。
ガスガスで視界悪く風も強い。おまけに雨も落ちてきた。アップダウンをくり返し、全く眺望の無い山頂に14時着。山頂の看板だけの写真を撮り、早々に下山。
切合小屋は素泊まり3500円とリーズナブルなので今回は小屋泊まりにしたが、紅葉シーズンの週末とあって満員。
若者のパーティも多く、小屋は賑やかだった。それにしても1人のスペースがマット1枚分と、かなりのギュウギュウ詰め。丁度隣のパーティの人達が石川県からだったので、百名山の話題でしばし盛り上がる。
翌5日は朝から霧雨のガス模様。やっぱり昨日登頂しておいてよかった。
今日は下るだけなので、6時過ぎに小屋を出発。徐々にガスも晴れ、時折陽も差してきた。
今日の予報は雨だが、登りの登山者も結構いる。今回熊スプレーを忘れて若干心配だったが、これだけ人が入れば大丈夫かなって感じだった。
下山後、白川温泉いいで白川荘で入浴。
10月6日(月) 西吾妻山
西吾妻山はゴンドラとリフトを乗り継げば1時間半の歩きで登頂出来るが、せっかくなので麓の湯元から若女平コースを辿り頂上を目指すことにした。
麓の駐車場を6時過ぎに出発。ガスと霧雨の中、急登を行く。ブナの樹林帯はチブリ尾根のよう。ナメコも結構生えていた。
今回は熊スプレーがないので、頻繁に笛を吹きながら登る。
2時間位で雨は上がってくるが、道は所々川のように水流が出ている。倒木に遮られることもしばしば。上部に行くに従って沢のごとく水が流れるようになる。一度は道を外したかと思い引き返したりもするほどで、沢靴で登りたいくらいだった。
最上川の源流が吾妻山なのだが、ほとんど頂上まで豊富な水量があることに驚かされる。
10時40分西吾妻山着。
今日も山頂は展望が無いが、吾妻神社までの登山道から見えた草紅葉の黄色、クロマメノキ、チングルマの赤、ドウダンツツジの黄色から赤のグラデーションが綺麗。池塘のアクセントも効いている。
北望台からの下りはリフトとゴンドラ。
リフト乗り場のおじさんに聞いたら、若女平コースはあまり人が入らず荒れており、熊も出るとのこと。熊に遭遇しなくてよかった!
下山後、白布温泉東家で汗を流す。歴史のある温泉のようで雰囲気のいいお湯だった。
10月7日(火) 安達太良山
昨夜は移動中に中秋の名月がくっきりと見え、今日は晴れ予報だったのだが、結局今日もガスの中の安達太良山だった。
安達太良山もスキー場のゴンドラを使えば1時間15分の歩きで登れるが吾妻山同様、登りは登山道を辿ることにする。
奥岳登山口を6時過ぎに出発。
ガスガスの安達太良山には9時20分着。
頂上近くでは風雨も強まってきた。
安達太良山も紅葉狩りのツアー客が多いようで、この天気にもかかわらず続々登山者が上がって来る。
ゴンドラ山頂駅までの登山道の紅葉はまさに見頃。ガス模様なのが残念だが、雨に濡れたしっとりとした紅葉を楽しむことが出来た。
ゴンドラ山頂駅には10時45分着。ゴンドラで山麓駅まで降り、帰宅。
今年2回目の東北。コロコロ変わる天気予報に翻弄されながらも、一番の目的、飯豊山に登れました。
今年の紅葉はどこも近年になく綺麗なようで、今回はガスの中の幻想的な雰囲気の山と紅葉のコントラストを楽しめてよかったです。